5月の連休中、庭仕事をしていると、
ぶーんという羽音が聞こえました。

ふと顔をあげてみると、なんと、でっかいスズメバチです。
スズメバチの顔を、間近に見てしまいました。

やや、図鑑と同じや!
でかい、でかすぎる!

すぐに畑の方へ、飛んで行ってしまったので、安心しました。
どこまで行ったかと目を凝らしてみたら、
遠くの方へ飛んで行っても、まだ見えてるんですね。
50mは遠くにいったか、と思ったけど、まだ黒い点として見えている。
おそろしいと思いました。そのでかさに。

昔の人が、スズメと見間違ったという伝説がありますが
「それもありうるな。あれだけでかいなら」と変に感心しました。

理科の先生から、
「春の蜂は女王バチ。夏の蜂は、働きバチ」
と習ったことを思い出しました。

蜂のトラップをつくる人がいますが、4月~6月初旬の女王バチをとらえるのには、効果があるかと思います。でも、6月下旬以後はやめておいた方がいいです。逆に、周囲から働きバチをよびよせてしまいます。
4月から6月中旬までに仕掛けておいて、そこで終え、回収してしまうのがいいですね。それだけでも、周囲にでかいスズメバチの巣ができたり、ぶんぶん飛び回ったりすることにはならないでしょう。・・・と思います(=_=)。

昆虫のことを教えてくださる師匠によれば、
「蜂はみんな人類の味方だ」
とのことで、ミツバチはおろか、アシナガバチも害虫を食べてくれる益虫だし、スズメバチも生態系をまもってくれている益虫だそうで、
「蜂の巣を退治するのは、本当なら必要がない」
と言ってました。

そうして興味をもって調査していると、自宅の庭に、けっこうな数の蜂が飛んでくることがわかりました。どうも、ここいらに巣をつくろうとしているのではないだろか・・・。

嫁様の依頼もあり、結局トラップをつくることにしました。連休ならではの取り組みです。

そこで、効果的な蜂トラップの作り方を、小学校の理科専科の先生に電話で聞いてみました。

「いれものは何がいいですか」
「ペットボトルがいいんじゃない。大きさは何でもいいよ」
「500ml でも、2Lでも、どっちでも?」
「大きさなんてなんでもいいよ。どんな大きさだってとれる」

どうやら、大きさはなんでもいいそうです。

「ああそうですか。じゃあ、何を入れるのがベストでしょう?」
「なんでもいいよ。あまいやつ」
「なんでもいい?・・よく酒とか焼酎とか聞きますが」
「酒なんて高いの、入れなくていいよ。ジュースで十分」

この理科の先生、理科の道をひたすら歩んできた天才的な人なのですが、
「なんでもいい」が口癖のようで、大きさも中身もなんでもいい、とのこと。
本当かなあ・・・(不安)。

わたしはこれまでに、蜂トラップというのは、焼酎を使うんだとばかり思っていた。
カブトムシは、バナナを焼酎につけておいたものが大好物で、数百メートル周辺から、カブトムシがそれへめがけて集まってくるのだ、ということを聞いたこともある。

念のため、理科の先生に尋ねてみた。
「先生、焼酎が要ると思ってたんですが、本当にジュースだけいいんですか?」

すると、案の定、酒は不要、と断言する。

「だって、酒を蜂に飲ませるなんて、もったいないでしょう」
「たしかに」
「酒は自分が飲んだ方がマシ!酒は、人間が飲むもの!蜂にはもったいない!」

ジュースは何が良いかと聞くと、即答で

「ぶどうのなっちゃんがイイ。あれは果汁が20%あるし。保存料もつかってないから酸化してアルコール発酵しはじめる気もする。ミツバチは寄ってこないからさらによろしい」

だとのこと。
よろしいでしょうか。小学校というのは、なかなかの専門家がそろっているものです。
考えてみれば、国語の専門家もいれば、算数の専門家、そして理科、音楽、体育、社会、その他、人間生活のさまざまなことに関する専門家がいます。小学校、という組織には・・・。

その理科の先生のお墨付きです!
なっちゃん!ぶどう味!
これだけで、アシナガバチとスズメバチがとれるそうでっせ(伝聞)。
(本当かどうかは、これから実証試験してみます)

budou


ペットボトルの例)↓
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