私はもともと、20代のころから花粉症を発症していた。
花粉症があまりにもひどく、大学病院でかなり真剣に相談したところ、担当の先生が
「血液検査でぜんぶしらべましょう!」とのこと。
検査をして驚いた。その時はほとんどの項目に陽性と出たのだ。
「食べ物以外、花粉関係はほとんど、軒並みですね」
私は自分がアレルギー体質であることを知った。
当時は神奈川県に勤務しており、学校の近くに巨大な幹線道路があって空気が悪かった。
冬になるとどうもセキが出てとまらず、医者に通って「咳喘息」と診断されたこともあった。その先生は、アレルギーでしょうな、と上記の検査結果をみて言った。
さて、その後わたしは空気のきれいな田舎の街に引っ越したところ、その喘息っぽい症状はほとんど無くなった。空気と水がきれいだ、というのは、大きなことだなあ、と実感できた。
50歳になり、再度検査をする気になった。
症状はひどくないものの、自分の体をとことん知っておきたい、という、どちらかというと知的関心によって、検査をしたくなったのである。
すると、オオアワガエリ、というものが最大値になっていた。
全部で6レベルなのだが、オオアワガエリが3で、スギとカモガヤが2であった。
意外だったのは、ヒノキがなかったことだ。
わたしは自分がヒノキアレルギーだと思い込んでいて、薬を多少長めに飲んで春先をすごしていたが、その行為は無駄であった。
さて、オオアワガエリは5月から8月までの時期、花粉を飛ばすらしい。
なんとなく6月ごろに調子が悪く、スギ花粉にしてはおかしいから、ヒノキがつづいているのかなあ、と不思議に思っていたが、どうやら正体はオオアワガエリだったようだ。
あとはカモガヤ。オオアワガエリと同じ時期なので、やはり体調の自覚と一致する。
これからは5月のゴールデンウイークから6月にかけて、用心することにしよう。