子供は毎日盛んに話しかけてきます。
これは、小学校の教員の宿命というか、それが仕事です。
子供が話しかけてくる内容はいつも様々ですが、中には相談めいた話もありますね。
あるいは時々は、自分の苦境、陥っている困難な状況を一生懸命説明する子もいます。

話題は多岐にわたり、さまざま、です。

私はほとんど同じ返答です。

「あ、そうなの?◯◯なの・・・だいじょうぶ?」

◯◯の内容は、オウム返しです。

もちろん緊急の内容があれば対応しますが、ほとんど99%は、これですね。

「あ、そうなの?◯◯なの・・・だいじょうぶ?」

大丈夫でなければ、ちゃんと大丈夫じゃないと言いますから。その時は、じゃあこうする?、ああする?・・・と言うふうに選択肢をいくつか提示していきます。

しかし、そうでなければ、

「ああ、そうなの・・・面白いねー」
「ああ、◯◯なの・・・楽しいねぇ」
「あ、そうなの。よかったねえ!」
「あ、そうなの、たいへんだったねえ」

と言うだけです。
この相槌というか、この短い返答に、それこそ自分の全身全霊をかけて参ります。
この一言の価値で、お給料いただいているのではないかと思うほどです。

このとき、1番大切な点は、余計な事は言わないと言うことです。
余計な手助けや余計なアドバイスは無用なのですね。アドバイスばかりしていたら、きっと誰も話しかけに来なくなるでしょう。
子供は子供としてプロとして生きていますから、うまくいかないことも全て自分が経験したいわけですから、余計なアドバイスはうるさいとしか思いません。

ただし、授業となると話が変わります。
180度変わります。
授業は最初から、できたできたできた、の連続であるべきです。
特に算数です。
この間習った、1年生の時に習った、だからわかるよ、その続きから、わかるよ、できるよ、できたよ、簡単だよ、・・・と、進むべきです。

「なあーんだ、今日の算数、ちっとも難しくない!」

と、言わせるようにしていきます。
普段の日常生活では、ほとんど何も教えないのに、授業となると教えるんです。

子ども視点で見てみると、こんな先生が良いわけです。

普段は、余計なことを全然言わない。
でも、授業は飛び切り簡単にわかりやすく教えてくれる。

・・・これに多くの大人は賛同すると思います。何故かと言うと、全員今の大人は子ども時代の記憶を持ってるからですね。
うるさくて、おせっかいな先生って嫌いだったでしょ?
で、授業になると急に難しいことを喋り出す先生、嫌でしたよね。

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