皆さんは紙飛行機はいつ作りましたか?
生まれて初めて作ったのは、いつですか。

保育園?
小学校のとき?

さて、インフルエンザが猛威をふるう中、学級閉鎖が相次ぎました。
うちのクラスは無事でしたので、体育館で遊ぶことにしました。
ふだん、体育館を使用することはできないのです。いつもは高学年のクラスが使いますから、他の人が使って良いような空き時間は無い。

しかし、今日なら使える。空いている。

チャンス到来!
体育館が使える!

私は、子どもの頃、体育館で思いっきり紙飛行機を飛ばして遊んだ記憶があります。昭和の時代です。あの頃は、ブームと呼ばれるものがありました。ものすごい数の小学生が、いっきにローラースケートを始めたり、ほぼ同時期にルービックキューブを始めたりしたものです。

お相撲さん、力士の消しゴムが流行りましたね。
私は貴乃花とか若乃花とか持ってました。もちろん、先代の、です。貴乃花は大関でした。筆箱の上でトントン叩いてよく遊んだものです。
その前は、スーパーカー消しゴムが流行りました。ランボルギーニとか、デトマソソパンテーラとか、ミウラとかポルシェが人気がありました。

同じように、紙飛行機ブームってあったんですよ。少し固めの良い紙で、クリップにゴムを引っ掛けて飛ばしたりとか、めちゃくちゃよく飛びました。

今の子は紙飛行機ブームを知りません。
なので、驚いたことに、3年生になって、初めて紙飛行機を折った子がいました。クラスでスイスイ紙飛行機を作れるのは、たった3人か4人程度で、他の子は「どうやってやるの」の繰り返しでした。

私が不思議に思ったのは、なぜそのクラスの中の3人か4人の子は紙飛行機が折れたんでしょう。おうちでやったことがあるか本当に稀なことですが、幼稚園の先生か保育士さんが教えてくれたんでしょう。あるいは児童クラブなどで。

紙飛行機をなんとか私が折って見せて、体育館で飛ばしてみせると歓声が上がりました。
時間をゆっくり慎重に紙飛行機をつくり、みんなでとばしました。

夢中!

あっという間に45分が過ぎました。
初めて飛ばした子がこんなにも多くいたのですが、みんなの目が本当に輝いていました。

私は1番の原因に思い至りました。
つまり、昔は紙飛行機を飛ばして良い場所があったのですね。
ところが、今はその場所がないのです。

教室で飛ばすと怒られます。
何故かと言うと、誰かの顔に当たってその子が困るからです。

家の中で飛ばすわけにもいきません。

じゃあ公園でとなりますが、その公園が見当たりません。
また、自分1人だけで飛ばすのは何ともつまらないんです。

これが最大のポイントでしょうかね。

友達に、

「見てて!」

と、大きな声で叫んでから投げるのが最高に楽しいのです。

それを交互に、お互いが繰り返していくのです。
ほとんどセリフは、「見ててー」だけです。
でも最高に楽しいです。

土曜日・日曜日になると、友達は習い事に行ってしまって、家にいませんから、友達を誘うことはできないのです。
だとすると「紙飛行機飛ばし」は、学校の中でやるしかありません。友達がいるというのが保証されている場所が学校なのですから。

実は、今の学校が持つ社会的な意味合いは、そのことが1番大きなものなのかもしれません。「目の前に友達がいる」という状況を用意してあげるということ。
我々大人世代は、そのことにあまりにも鈍感なのです。友達がいる空間を用意するのは、今や、学校にしかできないことなのでしょう。

紙飛行機を飛ばしたことがないのは、なぜか。
結局、普段は目の前に友達がいないからです。友達がいる場合は、それは学校なので、紙飛行機は飛ばしてはいけなかったのです。

ところが、逆に言うと、学校で紙飛行機を飛ばす時間を確保できれば、それは夢の時間に変わるということです。

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