小学生の近くにいると、彼らが基本的にはリラックスできているのがわかる。
友達や先生と良いコミュニケーションをとり、家族に支えられながら、暮らすことができていると思う。

小学生が大人と違う点はたくさんあるが、その一つは、子どもはひとりごとをよく言う、ということだ。

あれ?

とか、

なんだコレ?

とか、

大人でもまあ、言うことはあるし、人によっても頻度は違うだろうが・・・

それでも大人は、目の前に起きた事象に対して、努めて黙って処理する大人が多い気がする。

しかし、子どもはよく、ひとりごとをつぶやいている。本当に、1人で、自分にだけ聞こえる声で。

この世の中には、誰か、ひとりごとを言う頻度を年齢別に調査した人はいるのだろうか・・・この「人間がひとりごとをいう確率」についてはエピデンスは無いが、たしかにそうだと思う!
長らく小学校の教員を務め上げてきた私の、個人的な見解だが、断言したい。

ここからが本題となるが、その小学生のノリが我が身に伝染してしまったようで、私も独り言が多くなってきてしまった。

これは以前の職業のときには絶対になかったと思う。システムエンジニアや、他の職業をしていたときには、独り言なんて言わなかったし、常に黙って黙々とやり続けるのが私の性格であった。

いや・・・もしかすると、ただ単に歳をとったせいかもしれないナ。

どちらにしても、独り言はとても良い効能がある、ということを、わたしはここで言いたいのである。


ひとりごとには、効用がある。

ぜひここでオススメをしておきたい。

独り言を言うとちょっと客観視できるようになる。
自分が今どんな状況に陥って、そのことに対してどんな反応をして、どんなことを思っているのか、感じているのか、それを一旦表現してみる。
すると、その自身の起こした反応や表現が、自分の耳を通して聴覚として伝わってくる。
その際、今の出来事と自身の反応について、客観視が行われるのだろう。

声のトーンや調子でも、自分の内面がよくわかる。
本当に焦った声なのか、それともむしろこの状況を楽しんでいるのか、めんどくさいと思っているのか、声の調子でも、そのことが自分にはよくわかる。客観的に自分の今のレベルが伝わってくるのである。

お勧めの独り言は、簡単なものだ。

おすすめの1番は、「アレ?」である。

日常生活の様々な場面でこれをよく使っていただきたい。

どんなときも、ひとりごとを言うのですよ。そして、ひんぱんに、あれ? とか、 アレー! とか、ことあるごとに言うのです。1週間やってごらんなさい。非常にこころもちが変わってきます。これは、子どもから教えてもらったことです。 IMG_5104