経済、と聞いて、ワタシがよく考えるのは、経済と戦争の結びつきのことで、興味を持ったきっかけは、中学校の社会科の教科書で習った朝鮮戦争のことでした。

朝鮮戦争が始まると、日本人は経済が潤った、と書いてありました。
「戦争で人が死んでいくのに、儲かる?!意味わからん」
これが、戦争と経済の関係に興味を持った最初でしょうか。

さて、ウクライナとロシアの戦争が始まって、だいぶ経ちましたね。

そもそも戦争の始まったころのこと。
ウクライナが兵器を恵んでくれとアメリカに依頼(国会での演説〉し、アメリカはそれに応じました。
これで、アメリカ国内では若者の雇用が生まれ、産業が起きてモノが売ったり買われたりし、給料の支払いがされました。コレ、元は税金なので、国富ののばら撒きが起きたわけ・・・。

コロナでも、対策と称して税金を対策に使ったので、ここでも国富は消費されました。

緊急事態は仕方ないのですが、国富を使い過ぎてしまうとマズイですね。国の力が衰えます。
・・・と、ここまでは中学生でもかんたんに習う話なので、国民全員が納得する話だけど、なぜ鈴木財務大臣はじめ、財務省の官僚も平気な顔をしているのかというと・・・

今は緊急時だから。

というわけです。
将来の人がなんとかしてくれるやろ。
今は赤字国債を、発行するが、それでみんな助かるんや!

これを日本はかなり前から、アベノミクスの時はもちろん、戦後のほとんど時代において延々と続けてきたのです。

問題はあるけど、赤字国債でなんとかしてるから大丈夫、というわけです。
本質的にはアカン。でも、赤字国債を、発行すれば、今は大丈夫に見えるやろ?だから大丈夫。

・・・というわけです。

ところかこれは、表面的には大丈夫と見せかけてるだけ。差し迫った危機を回避するためには、将来の問題を後回しにしよう、ということです。

ここまで、実は早ければ中学3年生の社会、ほとんどの学校では高校の現代社会で習います。国債、という言葉の意味を習うのですね。
習った子どもたちは不安になり、「国債を発行する量をたくさんにし過ぎるとまずくないですか?」と思います。そのことについても教科書に載っていて、「マズイです」と答えが書いてある。

ところが、政府の役人や通産省・財務省の官僚や大臣が平気な顔してるので、みんな国民も、あれ?大丈夫かな、と麻痺してしまいます。

株が下落し過ぎたので、財務省はちょっと困ったでしょうね。今回、こんなにでかいニュースになっちゃったから。

これから、どうなるでしょう。

政府は金利を上げたばっかりですが、慌てて元の緩和政策に戻すのではないか。

というのが、ワタシの見立て、です。

なぜなら、今の政府が累積した問題に向かい合うのは、難しいでしょうから。

現在の与党政府には、日本の国の実態に合わせた、国家の等身大の経済の状況に戻していくほどの勇気は、ないだろう、と思います。

話をわれわれ国民の側に戻すと・・・
愛国心を持った勇気のある正真正銘の日本人なら、一度購入した国債を売ろうとはしないでしょう。

しかし、国民がみんな、猜疑心を抱き、もしかしたら、国家は返す力を持っていないのではないか、と判断するようになると、国債は売れなくなります。

ある日、政府が

「国債は、満期でも、お金を返せないので、お金を返すのにあと3年待ってください」

と言ったら、国民は従わざるを得ない。現金にするのに我慢しないといけません。

・・・なーんてことになれば、みんな買わなくなり、国債の価値は下がり金利はどんどんと上がっていくでしょう。

しかし、日本人は到底そんな風には考えないと思います。なので、実際には、金利はそれほど上がらず、国債の発行額も、ますますうなぎ登りに登り詰めていくことでしょう。人口も減っているし、賃金を上げられるほど、企業の売り上げは伸びません。金利を上げられる体力は日本には無いのです。

だから、そうならないために、みんな、国家には、無限の力があると、そういうことを信じているんだと言うことにしておいて、経済活動を続けていくのではないでしょうか。

この時、無限の力を持った国家だということにする、というところがポイントです。

〜と言うことにしておく

これが、経済を、行き詰まらせない唯一の方法です。

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