久しぶりに質問が来ました。
インターネットって、おもしろいですね。いきなり知らない方から質問が届くなんて。
ブログを書いている教師に聞くような質問ではない気もしますが、おそらく、教師に聞いている、というよりは、子どもの評論家に意見を聞いてみよう、という感じなのかな?


さて、これは子どもに聞いてみないと分からない質問ですね。
大人は、ある程度、予想するしかないのです。

「これで、喜んでくれるかな?」

と思いながら、そうあってほしい、と願いながら行動するしかないのです。

で、実際にお子様ランチを目の前にして、喜ぶ子もいます。
しかし、逆に、何も反応しない子もいます。
そんなに欲しいとは思わないけど、べつに・・・という感じ。

しかしここからが落とし穴です。

実は、目の前にあるお子様ランチに、気分をときめかせている子もいるのですが、態度として、それを表現しない子もいるんです。
なかには、声にだして

「これ、あんまり美味しくない」

などといいつつ、実際には心の中で、「やった!」と思っている子もいます。

面白いですよね。
人間と言うのは、セリフや態度や表情という、外に表現されているものと、内面とが異なることが、たまにあるのです。

ですから、内面を知りたくても、結局は知ることができないです。
人間とは、相手の内面は分からないのが本当なんです。それが真実なのです。

でも、だからといって、だから人間お互いに信頼関係がつくれないかというと、そうでもない。ここも面白い所です。

長年連れ添って、背中のかゆいところまで了解している夫婦であっても、

「本当にはわたしはこの人の心の内は、わからないな」

と思いながら生きているものです。実際、わかった、と断言はできないので。

しかし、相手がどうあろうと、こちらとしては、相手を信頼している。
それで、お互いがうまくいく、という感じのことが多いのではないでしょうか。

結局、どんなお子様ランチであっても、見た目がしょぼくても、本当に

「うれしい」

と思って食べるお子様ランチもあるでしょうし、そうでない場合もありますね。
要は、人間関係ですよ。これに尽きます。

認知症の母が、だしをとりわすれてつくった味噌汁、味のない味噌汁、それでも涙をながしながらありがたくいただく味噌汁もある、ということです。

つまりは、人間は、お子様ランチの見た目や味なんて、それほど重要ではないのかもしれませんね。いっしょに食べる人が誰か、どんな心もちで、どんな気分で食べるかによって、お子様ランチの味なんて、1000倍くらいちがうのではないでしょうか。
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