最近の流行は、ふつうの12星座占いではないらしい。

昭和の時代から12星座占いは、存在していた。
それがブームが2度去った後、新しく「へびつかい座」を加えた13星座占いに進化した。
これが、占星術界の非常にビッグな転換期だったことはもはや常識でありましょう。

さて、時代遅れの占いもある。
もっとも古いのは、「ことしの占い」だ。
そんなものはバイオリズムもあり、花粉症もある現代人にとっては、もう信じるに足りないのである。

どれだけ元旦からついてついてつきまくり、幸運に恵まれようが、「今年は運がいい!」と叫ぼうが、そんなものは春になれば終わるのである。花粉症ならば。
春は、運が悪い、としか思えないのである。
薬をのみ、くしゃみをし、洟をずるずる言わせながら、「今年は運がいい!」などとはまちがっても言う気分になれない。

だから、「ことしの占い」など信じる人はいない。
また、昨今の若いギャルたちは、「きょうの占い」すら信じないらしい。
時代は忙しい。どんどんとサイクルは速くなっている。行動はすぐ変わり、時代は変化するのだ。
もう、1日をトータルしての占いは、古いというわけだ。

今は、半日占いが主流であり、「今日の午前中は〇だが、午後から下り坂で夜は✖」というような感じの占いがほとんどだそうだ。
たしかに一日中、ずっとついてまわっている日など存在しないし、体験したこともない。
半日占いで、ちょうどいいのだろう。

ところが、今度は一日を、朝、昼、晩、と3つに3分割する占いもでてきたようだ。
朝は〇、昼は◎、晩は△、というように。
これは半日占いの上位互換、というような立ち位置で、たしかに生活のリズムや意識ともリンクしやすい。多くの人が3食だから、朝食付近は◯で、ランチ付近は△で、夕食前後は◎になる、などと理解しやすい。ちまたの若い人たちが納得しやすい形だろう。

さらに3分割を細かくして、朝の前半と朝の後半、昼の前半と昼の後半、晩の前半と晩の後半と言う具合に、わかりやすく一日を6分割する占い師もおり、人気を博しているらしい。
たしかにわかりやすい。感心するばかりだ。

ところが!
今年になって占星術界に激震が走り、なんと一日を2時間ずつの12分割する、という猛者がでてきたらしい。お店とサービスの名称が、やっぱりというべきか、

「12星座12時間帯占い」

イチニ、イチニ、とかけごえも勇ましく、占いもやはりこういったリズム感が必要になっているのであろう。ちょうど12分割した2時間は、干支にも通じることから、いっそのこと12、という数字で合わせるだけ合わせて、

12星座12分割12干支占い

というのでどうだろうか。
これこそが令和4年以後の、新しい占いの形であろうと思う。

「今日の子の刻は木星と金星が両方ともおとめ座にかかることから、良いアイディアに恵まれ、計画実行に最適な時刻になるでしょう。ただし子の刻をすぎると反対になります。とはいえ子の刻は思わず口笛を吹きたくなるような素晴らしいアイディアに恵まれる時間帯。これを単なる思い付きに留めてしまうのはあまりにももったいないですから、いつ、何から始めるのか、具体的な計画を立ててみましょう。「いつまでにやる」と最終ゴールを明確にして、自分を奮起させるのです。また、団体行動にツキがあります。大人数での飲み会や、郷里での同窓会などの幹事を買って出てみては? 意外な場所で、あなたの夢の実現に手を貸してくれるネットワークが築けそうです。さて、子の刻をすぎて丑の刻になりますと鬼門に当たる丙午の方角からへびつかい座がのぼってきます。へびつかい座を司るギリシャのオルフェウスが丑の刻を司る平将門と相性が悪く、世の中すべてを信じられなくなり、やる気が無くなってしまうような時間帯になります。夢や希望、友人たちなどへの信頼感が揺らいでしまいそう・・・。人間不信の傾向が強く、「周りは全て敵ばかり」といった気持ちになってしまうことも・・・。こんな時は、無理に人々と交流する必要はありません。1人ゆっくり過ごす時間をとり、心身の健康を回復させたほうがいいでしょう。この時間帯は、心地よい環境で早めに寝てしまいましょう。ぐっすり眠った後は、前向きな気持ちが回復しているはずです」

このくらい詳細であるべきでしょうね。次世代の占いは。

13星座占い