政治の基本である憲法を学ぶのに、なかなか子どもたちも苦労します。
第一、国民主権が当たり前、という子どもたちに、その価値を教えるのが難しい。
1946年まで、「大日本帝国」だったこと。
天皇主権だったこと。
国民の基本的人権が保障されていなかったことなど、
今の子どもたちからしたら、本当に理解できないことだらけですよね。
軍部が政治をつかさどるようになり、武官がいわゆる閣僚になりました。
閣僚はもちろん軍の利益を追求しますし、くにの政治は特定の立場にとってやりたい放題です。
【私利私欲】で動く政治でした。
その結果がインパール作戦の餓死、
また、シベリア抑留、ガダルカナルの玉砕にまで
つながりました。
国民は政治家の手足となり、自らが選んだのではない武官による勝手な政治のせいで
命をいいように扱われてしまったのです。
最終的には、「天皇の命令だから」で、押し通されました。
天皇主権の国でした。
そこから、戦後、国民主権に舵を切りました。
どうして国民主権にしたかを説明せずに、いきなり、
「はい、国民主権です。覚えましょう」では、子どもたちもぽかん、です。
そこで、授業の最初に昭和天皇が馬に乗っているカッコイイ写真を見せます。
発問【写真を見て気づいたことを出し合おう】
かっこいい。
馬に乗っている。
ひとりだけ、白馬だ。
おつきのものを、従えている感じがする。
すぐに写真を切り替える。
発問【さきほどの写真と比較し、ちがう点を見つけよう】
ふつうの住宅街を歩いている。
みんなといっしょに並んで歩いてる。
わざわざ帽子をとって、会釈をしている。
なんか、えらそうじゃなくなった。
これはだれか、と問うと、わからない子が7割。
残りの3割が、「天皇?」という。
1946年、という年を、黒板に板書する。
今から何年前?
75年前だ。
この年をきっかけに、天皇が馬から降りてみんなといっしょに歩くようになった。
天皇は、主権者でなくなった。では、何になったか。
子どもたちが教科書で調べると、「象徴」と書いてある。
では、だれが主権者になったのか。
子どもたちがつづいて教科書で調べる。「国民だ!」
ここで、2つの意見が出た。
1)国民の代表者
2)国民
国民の代表者に政治を行わせ、そのことによって得られる福利や幸福は、国民が得る、とある。
この文をみて、再度考えたら、2)国民 ということになる。
大切な日本国憲法の柱だ。
このことを4字熟語でなんというか。
さて、国民は主権者になったが、その主権者は基本的人権を大切にされるかどうか。
教科書をめくりながら、子どもたちが見つける。
憲法には、そのことがかなりくわしく説明されている。
全部で28の条文が、国民の基本的人権を守る、と書いている。
さて、もう一つ柱がある。
これは他の国には、ない。
教科書に書いてあるのを見つけ、子どもたちがいう。
戦力を持たない、とある。
国々の間で争いが起こっても、決して戦争をしないこと。
この目的を達成するために陸軍・海軍・空軍などの戦力をもたないこと。
実際にはとうにこの理想は放棄して久しいのだが、いまだ条文は生きている。
大人にもこのことの価値づけ、解釈が困難であるのだが、
子どもたちは6年生なりに、これをとらえようとする。
自主学習でコスタリカの平和憲法を調べた子がいて、
これをノートに書いてきた。
いずれの場合も文民権力に常に従属し、というところの意味を、さらにお父さんたちに聞いて、自分なりに解釈していた。
「安倍元総理が軍服を着ることがないように願っています」とのこと。
第一、国民主権が当たり前、という子どもたちに、その価値を教えるのが難しい。
1946年まで、「大日本帝国」だったこと。
天皇主権だったこと。
国民の基本的人権が保障されていなかったことなど、
今の子どもたちからしたら、本当に理解できないことだらけですよね。
軍部が政治をつかさどるようになり、武官がいわゆる閣僚になりました。
閣僚はもちろん軍の利益を追求しますし、くにの政治は特定の立場にとってやりたい放題です。
【私利私欲】で動く政治でした。
その結果がインパール作戦の餓死、
また、シベリア抑留、ガダルカナルの玉砕にまで
つながりました。
国民は政治家の手足となり、自らが選んだのではない武官による勝手な政治のせいで
命をいいように扱われてしまったのです。
最終的には、「天皇の命令だから」で、押し通されました。
天皇主権の国でした。
そこから、戦後、国民主権に舵を切りました。
どうして国民主権にしたかを説明せずに、いきなり、
「はい、国民主権です。覚えましょう」では、子どもたちもぽかん、です。
そこで、授業の最初に昭和天皇が馬に乗っているカッコイイ写真を見せます。
発問【写真を見て気づいたことを出し合おう】
かっこいい。
馬に乗っている。
ひとりだけ、白馬だ。
おつきのものを、従えている感じがする。
すぐに写真を切り替える。
発問【さきほどの写真と比較し、ちがう点を見つけよう】
ふつうの住宅街を歩いている。
みんなといっしょに並んで歩いてる。
わざわざ帽子をとって、会釈をしている。
なんか、えらそうじゃなくなった。
これはだれか、と問うと、わからない子が7割。
残りの3割が、「天皇?」という。
1946年、という年を、黒板に板書する。
今から何年前?
75年前だ。
この年をきっかけに、天皇が馬から降りてみんなといっしょに歩くようになった。
天皇は、主権者でなくなった。では、何になったか。
子どもたちが教科書で調べると、「象徴」と書いてある。
では、だれが主権者になったのか。
子どもたちがつづいて教科書で調べる。「国民だ!」
ここで、2つの意見が出た。
1)国民の代表者
2)国民
国民の代表者に政治を行わせ、そのことによって得られる福利や幸福は、国民が得る、とある。
この文をみて、再度考えたら、2)国民 ということになる。
大切な日本国憲法の柱だ。
このことを4字熟語でなんというか。
国民主権。
さて、国民は主権者になったが、その主権者は基本的人権を大切にされるかどうか。
教科書をめくりながら、子どもたちが見つける。
「基本的人権は保障される!」
憲法には、そのことがかなりくわしく説明されている。
全部で28の条文が、国民の基本的人権を守る、と書いている。
さて、もう一つ柱がある。
これは他の国には、ない。
教科書に書いてあるのを見つけ、子どもたちがいう。
「平和主義!」
戦力を持たない、とある。
国々の間で争いが起こっても、決して戦争をしないこと。
この目的を達成するために陸軍・海軍・空軍などの戦力をもたないこと。
実際にはとうにこの理想は放棄して久しいのだが、いまだ条文は生きている。
大人にもこのことの価値づけ、解釈が困難であるのだが、
子どもたちは6年生なりに、これをとらえようとする。
自主学習でコスタリカの平和憲法を調べた子がいて、
第12条 常設的機関としての軍隊は廃止する。公共秩序の監視と維持のために必要な警察力は保持する。
大陸間協定により又は国防のためにのみ、軍隊を組織することができる。いずれの場合も文民権力に常に従属し、単独又は共同して、審議することも声明又は宣言を出すこともできない。
これをノートに書いてきた。
いずれの場合も文民権力に常に従属し、というところの意味を、さらにお父さんたちに聞いて、自分なりに解釈していた。
「安倍元総理が軍服を着ることがないように願っています」とのこと。