深い学びに至るには、について、前回の続き。
小学校の理科だと、思考の深まりを次のように計画しておりまして
をツールとして学ぶことになっている。
いいじゃないですか!
思考の深まりとは何か、について、すでに小学校理科は提示してくれています!
さて、思考の入り口にあたる『比較』とは何か、にもどりましょう。
比較とは、どのような意味を持つか、ということをもう一度整理すると・・・
「比較」は、ある一つの特定の操作を意味するのではなく、さまざまなタイプの考察をそのなかに含んでおります。たとえば、複数の事実を前に置いて、そこに見いだされる共通点や相違を発見し、列挙していくことも比較の一つのタイプであろうし、その異同の理科的、国語的、社会的背景の解明とその比較も重要な課題である。さらに、そこから事象の本質を取りだしたり、一般的な法則を発見したりすることも比較の重要な一部である。比較は、取り扱う内容も多様であるが、比較という操作もまた、多様な層からなっている。表層に現れた類似性を指摘することから始まって、事象の本質を把握していくことまで、さまざまな考察の方法を包摂している。
ということになりましょう。
つまり、子どもたちは、ただ
「わーい、バッタとカマキリ、くらべてみようー!」
というノリだけで比較してしまうのではなく、
比較、というのが重要で、そうすることで
『より深く本質をさぐることができそうだから』
だと、ちゃんと思ったうえで「よし、比較しよう」となるのが大事だというわけ。
そこで、比較がしやすいツールを知る。
それが、ベン図です。
これを、これまでは教師側の教える工夫、として使ってきたと思うんだけど、そうでなく、児童が自ら、
「おれにとって深い学びにつながる道具として使えそうだから、使いたい」
ときちんと意識して使う、ということです。
ベン図とは、複数の集合の関係を図として表したものです。
情報を視覚的に整理し、共通点や相違点など、項目の集合間の関連を見い出すために使用でき、ある概念の背後にあるロジックを徹底的に考え、関連を表現して視覚的に伝えるために役立ちます。基本的なものから高度なものまで、さまざまな対象に使えます。
複数の選択肢を比較し、それらの間の共通点と相違点を明確に確認するために使用できる、すぐれた思考ツールとよべましょう。

このベン図を、まずいちばんに教室で使えるようにする。
それが、「見方・考え方をはたらかせて」につながるのではないか。
ちなみに、以下が、黄金の比較原則、と呼ぶ『思考の流れ』の表です。
じっくりご覧ください。

小学校の理科だと、思考の深まりを次のように計画しておりまして
3年生で比較
「くらべてみてどうか、ちがいは、おなじところは」
4年生で関係付け
「Aが増えてもBは変わらない。だから、AとBは関係がない。もしくは、Aが増えたらCも増えた。だから、AとCは関係している。」
5年生で条件制御
「変化やはたらきをそれらに関わる条件に目を向けながら調べる。変える条件は・・・、変えない条件は・・・。結果は・・・なので、・・・なことがわかった。」
6年生で推論
「自然の物事に関する原因や決まり、関係について仮説を立てながら予測する。
◯◯ということや◇◇ということを合わせて考えると、△△だと思う。もし・・・仮説A・・・だと、◯◯ということが起こるし、もし・・・仮説B・・・だと、△△ということが起こる。これらを比べると◇◇ということがわかるのではないかと思う。」
をツールとして学ぶことになっている。
いいじゃないですか!
思考の深まりとは何か、について、すでに小学校理科は提示してくれています!
さて、思考の入り口にあたる『比較』とは何か、にもどりましょう。
比較とは、どのような意味を持つか、ということをもう一度整理すると・・・
「比較」は、ある一つの特定の操作を意味するのではなく、さまざまなタイプの考察をそのなかに含んでおります。たとえば、複数の事実を前に置いて、そこに見いだされる共通点や相違を発見し、列挙していくことも比較の一つのタイプであろうし、その異同の理科的、国語的、社会的背景の解明とその比較も重要な課題である。さらに、そこから事象の本質を取りだしたり、一般的な法則を発見したりすることも比較の重要な一部である。比較は、取り扱う内容も多様であるが、比較という操作もまた、多様な層からなっている。表層に現れた類似性を指摘することから始まって、事象の本質を把握していくことまで、さまざまな考察の方法を包摂している。
ということになりましょう。
つまり、子どもたちは、ただ
「わーい、バッタとカマキリ、くらべてみようー!」
というノリだけで比較してしまうのではなく、
比較、というのが重要で、そうすることで
『より深く本質をさぐることができそうだから』
だと、ちゃんと思ったうえで「よし、比較しよう」となるのが大事だというわけ。
そこで、比較がしやすいツールを知る。
それが、ベン図です。
これを、これまでは教師側の教える工夫、として使ってきたと思うんだけど、そうでなく、児童が自ら、
「おれにとって深い学びにつながる道具として使えそうだから、使いたい」
ときちんと意識して使う、ということです。
ベン図とは、複数の集合の関係を図として表したものです。
情報を視覚的に整理し、共通点や相違点など、項目の集合間の関連を見い出すために使用でき、ある概念の背後にあるロジックを徹底的に考え、関連を表現して視覚的に伝えるために役立ちます。基本的なものから高度なものまで、さまざまな対象に使えます。
複数の選択肢を比較し、それらの間の共通点と相違点を明確に確認するために使用できる、すぐれた思考ツールとよべましょう。

このベン図を、まずいちばんに教室で使えるようにする。
それが、「見方・考え方をはたらかせて」につながるのではないか。
ちなみに、以下が、黄金の比較原則、と呼ぶ『思考の流れ』の表です。
じっくりご覧ください。
