担任の不安が強いと、生徒をどうしても変えたくなる。

生徒を問題視するからだ。

教頭の不安が強いと、先生たちをどうしても変えたくなる。

先生を問題視するからだ。

校長の不安が強いと、この学校は良くないという情報になって父兄に伝わる。

学校を問題視するからだ。

不安は、形を変えて、どんどんと伝わる。

大人が不安を抱えていると、どうしても、子どもを助ける、のでなくて
子どもに「助けて!」と言っているような大人になってしまう。

子どもに不安をぶつけ、子どもに自分の不安を解消してほしい、と
どこかで願うような大人は、

心の状態が安定している人をみると、

「どうして問題だと感じないのだ!」

と問題視する。

問題視するのが癖になってしまって、目の奥が落ちくぼんでするどい顔つきになっている。

で、子どもはそういう「背後に隠れた」先生の不安を感じ、息苦しさを感じている。


先生の心配をしなきゃならない場合、子どもはずいぶんと疲弊してしまいます。
われわれにとって大切なのことは、子どもに心配をかけない大人になることです。

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