ごはん論法、という言葉はどれほど一般的か、分からない。
わたしもたまたま姉との会話で教えてもらっただけで、ふだんからニュースもテレビも見ていないから、ちょっと知らなかった。
ちょっと調べると、こんなふうに紹介されている。
ある言葉にAB二通りの意味がある場合、どちらの意味であるかを明らかにせずに、その言葉を使い、Aだと思わせておいて、あとで、都合が悪くなると、AではなくBの意味で使ったのだと居直る論法を「ご飯論法」という。【文春オンライン 池上彰「WEB 悪魔の辞典」】
以下が、いわゆる「ごはん論法」である。
これをこのまま教材にしたら、子どもにとってはとても学習しやすいと思うが、ときの大臣の答弁のひどさを指摘して作ったものだから、ちょっとまずいかもしれない。
ごはん論法には、2通りの種類がある。
1)意味の縮小ではぐらかす
2)意味の拡大ではぐらかす
実際に起きた国会での答弁がきっかけで作られた『ごはん論法』は、上記のタイプでいえば、縮小タイプである。
ごはん、というキーワードが(白米)も(パン)も含むのに対し、わざと(白米だけということに縮小)して答弁しているのだ。
これは、悪いことをして、それをなんとか隠さなければならないという場合に使用する。
2つめの拡大タイプとしては、こんなのが考えられる。
これは、病院へ行く、という言葉が、ほぼ「診察を受ける」という意味だとして話をしているのに対し、わざと「お見舞い」もその意味に含めるようにして意味を拡大している。
この「意味の拡大」は、ごはん論法の用法としては第二用法ともいうべきものである。
先に述べた縮小タイプがなにか悪いことをしちゃったという場合に使われるのに対し、
拡大タイプは、やらねばならない重要なことをしていないという場合に使われることが多い。
なぜこんなことを考えているのかというと、もうすでに、小学校の教室に、この『ごはん論法』(主に第二用法【拡大】)が姿を見せ始めているからだ。
それは、『宿題をしました論法』である!!
Q「宿題をしましたか」
A「宿題はしたよ(算数はしていないけど、音読はやったもんね)」
Q「全部したのですか」
A「全部といわれても、ちゃんと正解したかどうかまでは分からないし、中には分からないものもあったから・・・」
Q「では、なにかやれなかった宿題があったのですか」
A「なんで先生がそれを聞くのかちょっと分からないけど、ぼくは勉強はやっぱり大事だと思っています」
Q「いや、一般論をきいているのではないんです。あなたが昨日、宿題をやったかどうかが問題なんですよ」
A「だから、宿題は大事だし、勉強も大事だということは重々承知をしております」
Q「じゃあ、聞き方を変えましょう。放課後、うちに帰ってからの学習ですね、それは何と何をやりましたか」
A「そのように一つ一つのお尋ねにこたえていくことになりますと、私の家での生活ぶりをすべて開示しなければならないことになりますので、それはさすがに、そこまでお答えすることは、生徒としてのプライバシーに支障をきたしますので」
これは隠ぺいのタイプとしては、
〇しなければならないことをしていない場合
だから、【第二用法】である。
全国の小学校の先生がた!!
事件ですぞ!!
わたしの勤務校では、
ほぼ、これに近いことが起きたらしいです!
(隣のクラスの先生談)
そのうち、
〇悪いことをして隠ぺいしたい場合
の【第一用法】も出現するかもしれない。
わたしもたまたま姉との会話で教えてもらっただけで、ふだんからニュースもテレビも見ていないから、ちょっと知らなかった。
ちょっと調べると、こんなふうに紹介されている。
ある言葉にAB二通りの意味がある場合、どちらの意味であるかを明らかにせずに、その言葉を使い、Aだと思わせておいて、あとで、都合が悪くなると、AではなくBの意味で使ったのだと居直る論法を「ご飯論法」という。【文春オンライン 池上彰「WEB 悪魔の辞典」】
以下が、いわゆる「ごはん論法」である。
Q「朝ごはんは食べなかったんですか?」
A「ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、それは黙っておきます)」
Q「何も食べなかったんですね?」
A「何も、と聞かれましても、どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので・・」
Q「では、何か食べたんですか?」
A「お尋ねの趣旨が必ずしもわかりませんが、一般論で申し上げますと、朝食を摂る、というのは健康のために大切であります」
Q「いや、一般論を伺っているんじゃないんです。あなたが昨日、朝ごはんを食べたかどうかが、問題なんですよ」
A「ですから・・」
Q「じゃあ、聞き方を変えましょう。ご飯、白米ですね、それは食べましたか」
A「そのように一つ一つのお尋ねにこたえていくことになりますと、私の食生活をすべて開示しなければならないことになりますので、それはさすがに、そこまでお答えすることは、大臣としての業務に支障をきたしますので」
これをこのまま教材にしたら、子どもにとってはとても学習しやすいと思うが、ときの大臣の答弁のひどさを指摘して作ったものだから、ちょっとまずいかもしれない。
ごはん論法には、2通りの種類がある。
1)意味の縮小ではぐらかす
2)意味の拡大ではぐらかす
実際に起きた国会での答弁がきっかけで作られた『ごはん論法』は、上記のタイプでいえば、縮小タイプである。
ごはん、というキーワードが(白米)も(パン)も含むのに対し、わざと(白米だけということに縮小)して答弁しているのだ。
これは、悪いことをして、それをなんとか隠さなければならないという場合に使用する。
2つめの拡大タイプとしては、こんなのが考えられる。
Q「昨日、ちゃんと診察してもらってきたの?」
A「ああ、病院ね、昨日ちゃんと行ったよ(友達のお見舞いをしただけだけどね)」
Q「悪いところや気になるところ、全部お医者さんに診てもらってきたのね?」
A「全部といわれても、身体のことだから全部ってどこからどこまでか」
Q「診断はなんて言われたの?」
A「診断っていうかどうかちょっと分からないが、お医者さんとは話をしたから(あいさつしただけだけどね)」
Q「いや、きちんと病名を教えてほしいのよ。おじいちゃんが昨日、病院でなんといわれたかが、問題なんですよ」
A「だから、お医者さんの顔をしっかりとみて、ちゃんと話はしてきたって(偶然そこにいた医者にあいさつしただけ)」
Q「じゃあ、聞き方を変えましょう。お医者さんとはどんな話をしたのですか」
A「そのように一つ一つのお尋ねにこたえていくことになりますと、私のその時のセリフをすべて開示しなければならないことになりますので、それはさすがに、そこまでお答えすることは、もう記憶が定かではありませんので」
これは、病院へ行く、という言葉が、ほぼ「診察を受ける」という意味だとして話をしているのに対し、わざと「お見舞い」もその意味に含めるようにして意味を拡大している。
この「意味の拡大」は、ごはん論法の用法としては第二用法ともいうべきものである。
先に述べた縮小タイプがなにか悪いことをしちゃったという場合に使われるのに対し、
拡大タイプは、やらねばならない重要なことをしていないという場合に使われることが多い。
なぜこんなことを考えているのかというと、もうすでに、小学校の教室に、この『ごはん論法』(主に第二用法【拡大】)が姿を見せ始めているからだ。
それは、『宿題をしました論法』である!!
Q「宿題をしましたか」
A「宿題はしたよ(算数はしていないけど、音読はやったもんね)」
Q「全部したのですか」
A「全部といわれても、ちゃんと正解したかどうかまでは分からないし、中には分からないものもあったから・・・」
Q「では、なにかやれなかった宿題があったのですか」
A「なんで先生がそれを聞くのかちょっと分からないけど、ぼくは勉強はやっぱり大事だと思っています」
Q「いや、一般論をきいているのではないんです。あなたが昨日、宿題をやったかどうかが問題なんですよ」
A「だから、宿題は大事だし、勉強も大事だということは重々承知をしております」
Q「じゃあ、聞き方を変えましょう。放課後、うちに帰ってからの学習ですね、それは何と何をやりましたか」
A「そのように一つ一つのお尋ねにこたえていくことになりますと、私の家での生活ぶりをすべて開示しなければならないことになりますので、それはさすがに、そこまでお答えすることは、生徒としてのプライバシーに支障をきたしますので」
これは隠ぺいのタイプとしては、
〇しなければならないことをしていない場合
だから、【第二用法】である。
全国の小学校の先生がた!!
事件ですぞ!!
わたしの勤務校では、
ほぼ、これに近いことが起きたらしいです!
(隣のクラスの先生談)
そのうち、
〇悪いことをして隠ぺいしたい場合
の【第一用法】も出現するかもしれない。