ネアンデルタール人について、先ごろ、NHKスペシャルで放映されていたのをご存知だろうか。
わたしはそれまで、ネアンデルタール人というのは、われわれホモサピエンスよりも大柄で野蛮であり、ちっとばかし頭脳がゆるくて、そのため滅んでしまった、というイメージを持っていた。
そこで、学校でも歴史の授業の最初の最初、そういった話をしてしまったこともある。
ところが、それはまったくの誤解であったようである。
詳しいことは知らないが、どうやらネアンデルタール人のおかげで、現生人類のわれわれは、生きていられるようなのでありました。
その謎を紐解いていくと、なんだかネアンデルタール人に申し訳なくて、素直に謝りたい気持ちになる。
なんでこんなに、誤解してきたのだろう。
人類は、誤解がやけに多すぎる。
つまり、人類が普遍的に持っている欠陥回路なのでしょう。
だれも、完璧な知能を持ちえないためか、あるいは知能というものがもともと『マチガイを当然』とするものであるためか、人間は全員、当然のように誤解をするのです。
それにしては、わたしを含めてお互いに、みなさんも「いや、わたしは事実を知ってる」と言い張りますナ。
そして、そういう態度についてはだれも不思議に思わない。ここがまた、人類の悪い癖なのありましょう。
どういう背景があったのでしょうか。
ここからはNHK番組を見た、かすかな記憶を頼りに書いております。
(まちがっていたら訂正してください)
解説しますと、
ええ、ネアンデルタール人は・・・。
実は、ホモサピエンスよりもかなり先にアフリカを出ております。アフリカより北方向と東方向にむけて進んだのですね。時代的には、かなり古い時代です。
その間、気候の変動などがあり、アフリカ大陸が住みにくい土地になったとき、ホモサピエンスは絶滅寸前にまで追い込まれるのですが、ネアンデルタール人は幸運にも北方の土地およびアジアの各地域に進出済みであったため、生き残ることができました。
ホモサピエンスは弱くて集団の力を磨き、コミュニケーションの高度化によって生き延びていくのですが、ネアンデルタール人は個人の能力が高く、獲物をしとめる能力があったため、人数の少ない、ゆるやかなグループで生きてました。
で、時代的には後からになるのですが、ホモサピエンスがようやくアフリカを出まして、各地に散らばり始めます。当然、そこでネアンデルタール人と顔を合わせます。
これまでは、そこでホモサピエンスがネアンデルタール人と対決して、勝ったのだ、ということが言われておりました。(勝った負けた、という思考パターンが頭の中にあり過ぎなのでしょう)
ところが現実は、仲良く混血しておりまして、お互いを配偶者としていたのですね。どんどん混血が進み、今の現代人には、わずかでありますが、どの人も数パーセントはネアンデルタール人の血が流れているそうです。(つまり遺伝子)
これが明らかになると、どうにも顔が赤らんで、恥じる気持ちがたくさん出てきます。
たった今まで、口汚く「乱暴者!」とか「脳タリン!」とか、「図体がでかいだけの穢れた肉食野郎!」とネアンデルタール人のことをののしっていたのに、手のひらを返したように、全人類が
「すみません。わたしがネアンデルタール人の子孫です」
と言わねばならないのですから。
ヒトラーもアンネフランクも、トランプも安倍総理も、ミッテランもシラクも、ホメイニ師もサダト大統領も、死んでもラッパを離さなかった木口小平も、インパール作戦を進めた牟田口将校も、あなたもわたしも、みんなネアンデルタール人の子孫だということです。
で、アフリカを遅れて出てきたホモサピエンスは、どうやら一部は死に絶えたようです。病原菌に冒されましてね。ヨーロッパやアジアに存在していたウイルスに勝てなかったのです。
ところが、ネアンデルタール人は、そのウイルスの耐性を持っていたのですね。なんとなれば、彼らネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスより数十万年も先に、アフリカを出てヨーロッパやアジアに広まっていたのです。その間に、ウィルスへの耐性を獲得していったわけ。
ホモサピエンスは、弱かったし、ウイルスへの耐性を持っていなかったので、これはもう、自らのぞんでネアンデルタール人と混血するしか、生き延びる術がなかったのです。
ケロポンズと福田りゅうぞうさんの『ねあんでるたーる人』で火を起こしたり獲物をとったりしているネアンデールたちも私たちの祖先だ、と考えるとなおさらのこと、親近感がわいてきます。そしてまた、
同じ人として、人類として、
「誤解しててすまん」
と叫ばなければならないみたいですネ。
わたしはそれまで、ネアンデルタール人というのは、われわれホモサピエンスよりも大柄で野蛮であり、ちっとばかし頭脳がゆるくて、そのため滅んでしまった、というイメージを持っていた。
そこで、学校でも歴史の授業の最初の最初、そういった話をしてしまったこともある。
ところが、それはまったくの誤解であったようである。
詳しいことは知らないが、どうやらネアンデルタール人のおかげで、現生人類のわれわれは、生きていられるようなのでありました。
その謎を紐解いていくと、なんだかネアンデルタール人に申し訳なくて、素直に謝りたい気持ちになる。
なんでこんなに、誤解してきたのだろう。
人類は、誤解がやけに多すぎる。
つまり、人類が普遍的に持っている欠陥回路なのでしょう。
だれも、完璧な知能を持ちえないためか、あるいは知能というものがもともと『マチガイを当然』とするものであるためか、人間は全員、当然のように誤解をするのです。
それにしては、わたしを含めてお互いに、みなさんも「いや、わたしは事実を知ってる」と言い張りますナ。
そして、そういう態度についてはだれも不思議に思わない。ここがまた、人類の悪い癖なのありましょう。
どういう背景があったのでしょうか。
ここからはNHK番組を見た、かすかな記憶を頼りに書いております。
(まちがっていたら訂正してください)
解説しますと、
ええ、ネアンデルタール人は・・・。
実は、ホモサピエンスよりもかなり先にアフリカを出ております。アフリカより北方向と東方向にむけて進んだのですね。時代的には、かなり古い時代です。
その間、気候の変動などがあり、アフリカ大陸が住みにくい土地になったとき、ホモサピエンスは絶滅寸前にまで追い込まれるのですが、ネアンデルタール人は幸運にも北方の土地およびアジアの各地域に進出済みであったため、生き残ることができました。
ホモサピエンスは弱くて集団の力を磨き、コミュニケーションの高度化によって生き延びていくのですが、ネアンデルタール人は個人の能力が高く、獲物をしとめる能力があったため、人数の少ない、ゆるやかなグループで生きてました。
で、時代的には後からになるのですが、ホモサピエンスがようやくアフリカを出まして、各地に散らばり始めます。当然、そこでネアンデルタール人と顔を合わせます。
これまでは、そこでホモサピエンスがネアンデルタール人と対決して、勝ったのだ、ということが言われておりました。(勝った負けた、という思考パターンが頭の中にあり過ぎなのでしょう)
ところが現実は、仲良く混血しておりまして、お互いを配偶者としていたのですね。どんどん混血が進み、今の現代人には、わずかでありますが、どの人も数パーセントはネアンデルタール人の血が流れているそうです。(つまり遺伝子)
これが明らかになると、どうにも顔が赤らんで、恥じる気持ちがたくさん出てきます。
たった今まで、口汚く「乱暴者!」とか「脳タリン!」とか、「図体がでかいだけの穢れた肉食野郎!」とネアンデルタール人のことをののしっていたのに、手のひらを返したように、全人類が
「すみません。わたしがネアンデルタール人の子孫です」
と言わねばならないのですから。
ヒトラーもアンネフランクも、トランプも安倍総理も、ミッテランもシラクも、ホメイニ師もサダト大統領も、死んでもラッパを離さなかった木口小平も、インパール作戦を進めた牟田口将校も、あなたもわたしも、みんなネアンデルタール人の子孫だということです。
で、アフリカを遅れて出てきたホモサピエンスは、どうやら一部は死に絶えたようです。病原菌に冒されましてね。ヨーロッパやアジアに存在していたウイルスに勝てなかったのです。
ところが、ネアンデルタール人は、そのウイルスの耐性を持っていたのですね。なんとなれば、彼らネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスより数十万年も先に、アフリカを出てヨーロッパやアジアに広まっていたのです。その間に、ウィルスへの耐性を獲得していったわけ。
ホモサピエンスは、弱かったし、ウイルスへの耐性を持っていなかったので、これはもう、自らのぞんでネアンデルタール人と混血するしか、生き延びる術がなかったのです。
ケロポンズと福田りゅうぞうさんの『ねあんでるたーる人』で火を起こしたり獲物をとったりしているネアンデールたちも私たちの祖先だ、と考えるとなおさらのこと、親近感がわいてきます。そしてまた、
同じ人として、人類として、
「誤解しててすまん」
と叫ばなければならないみたいですネ。