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日頃、何かに打ち勝とう、とは思わないのだが、
花粉症にだけは、なぜか

「打ち勝つんだ!」

という強い気持ちが湧いてくる。

今朝は、なんだか寒の戻りで寒かった。
それにも関わらず、わたしはパンツ一枚で、リビングに仁王立ちになる。
なぜか?
乾布摩擦が効く、という記事を読んだからだ。
気分が乗ってきたので、ついでに水垢離までした。丁寧すぎるか・・・。まあ、いい。花粉と戦うには、それなりの精神状態が必要だ。私はリビングの真ん中で気合を入れながら、乾布摩擦をした。

乾布摩擦をして余計に鼻水が出て、くしゃみをしていたら
妻に「そんなかっこで・・・馬鹿じゃないの」と言われた。
妻には勝てないが、『花粉症には、勝ちたい!』と真剣に思う。



そこで、思い出したのだが・・・

実はわたしは20歳のころ、運命のいたずらであろうか、なかなか数奇な運命をたどる一人の行者と知り合ったのである。
彼は現在、行者のランクを超えて、仙人を目指すようになった。もちろん、人目を忍んでひそかに、だ。今は、世を忍ぶための仮の姿として、たまたま東京都内で鍼灸師をしている。しかし、あくまでもそれは、口に糊するためのナントカに過ぎぬ。実際彼は、イチローも驚くくらいの努力家である。今も、寿命500歳を超える長寿を実現するために、ありとあらゆる訓練を続けているのだ。

乾布摩擦をしているうちに彼のことを思い出したので、メッセンジャーで連絡をとってみた。

以前、電話で連絡をとったときには、たしか「体温を上げるのが一番大事だ」と言っていたが、花粉症を打ち負かすのにも、体温はやはり大事なのだろうか・・・。


すると、彼は、ちょうど折り悪く、鍼灸の仕事の真っ最中であったらしく、患者さんの腰に鍼を打ちながら、「今はちょっと・・・あとで返事するわ」と、気さくな応対。

数分待っていると、

「花粉症は体質改善だ。元から攻略せんならん・・・。じっくり返事してやるから、夜、PCから返事する」

と期待できる返事も届いた。

持つべきはやはり友だ、と安心し、夜を待った。




ふくろうの鳴く夜になり、風呂からあがって子どもを寝かしつけてから、ふるえる指でPCを起動。
メッセージを確認すると・・・。


キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

期待できる一行目に、すでに実用的なアドバイスが書いてあった。
「ビタミンDが重要だ」
その一言から、最後の行にいたるまで、わたしが摂取すべき食品群が、ずらりと明記してある。

・・・

師のおっしゃるには、どうやら腸活はいいようである。
それと、やはり昔から伝わっている酵素関連の栄養を摂ること、
太陽光線を浴びること、野菜、大豆、海藻、乳酸菌、ヨーグルトなどが大事なようであった。

それにしても、花粉症に打ち勝つための方策を、こんなにも丁寧に、
しかも断言して書いてくれるのは、ありがたい。

「これでひとまず、体質を改善しろ!きっと(人生がすっかり)変わる!」

なんと力強いお言葉であろう。
わたしは師のお住まいになっているはるか東方を臨みながら、何度も拝を繰り返すのであった。

私は本日、スーパーで次の物を購入した。

1)にがり
2)のり
3)ブラックベリーの実
4)海藻
5)マグネシウム錠剤
6)ビタミンD錠剤
7)野菜
8)味噌
9)納豆
10)糠漬けの漬物
11)さば缶
12)バナナ
13)パイナップル
14)紫蘇の葉
15)にんにく


金はかかったが・・・

師匠の教えに従うことができる素直な自分がいて、わたしは嬉しかった。

スーパーから出てくるときの足取りも、非常に軽かった!
そして、すぐに太陽の光を浴びた。20秒くらい。

心なしか、花粉がわたしの身体から、去っていくような気がする。

「ふふふ・・・」

この冬日の弱い太陽光線を浴びることで、体内に巣食う邪悪な花粉どもが焼き殺されて行くのだ。

ああ、断末魔の悲鳴が聞こえる!!

私はニタリ、と笑ってスキップして駐車場を横切る。

もう、花粉とはおさらば、だ。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりと、永遠にサ・ヨ・ナ・ラ・・・。

いいこと、聞いたゼ!!

今はもう、師匠に歯向かったり、抵抗したりなんか、しない!ぜったいに!!


これでまた、花粉症改善に一歩、近づいた!
kafun_tachimuka_woman