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長年、というわけでもないが、教師を続けて来たためか、
反射神経のように、とっさに出てくる行動がある。
たとえば、やんちゃな子をまずまっさきに見る。
朝、教室に入るや否や、その子をパッと見る。
複数いるから、Aくん、Bくん、Cくん、Dくん、Eくん、と
パパパっとみる。
何やってるかというのと、本日の顔つきをみる。
この意味はなにかというと、よく分かりませんが、
そういうことをするようになってきましたナ。
あと、気づいたのは、今日は子どもたちとドッジボールを
いっしょにやりましたが、コートに入ってまずやることは、
やんちゃな子をまずまっさきに見る。
コートに入るやいなや、その子をパッと見る。
複数いるから、Aくん、Bくん、Cくん、Dくん、Eくん、と
パパパっとみる。
何やってるかというのと、その瞬間の顔つきを見る。
そして、最初に投げられたボールにまっさきにジャンプしてとびつき、
(ここで子どもたちから、ウォーッ、というため息)
それを間髪入れず、
「ほら、Aくん、パス!」
と大声で叫びながら、実際にすばやくパスをする。
(ここで、子どもたちから、なおさら大きなため息のような声が出る)
こういう動作が、何も考えなくてもとっさに行動として出てくる。
教師としての反射神経と言うのか、
職業病というのか、癖(くせ)というのか・・・
つまり、ここでいうAくんというのは、
教室の中で、まあ、まったくもっての調子っぱずれのような、
かき回すような、見当違いのことを言ったり、トラブルの種を
まき散らしているかのような子なわけ、ですね。
女子にもつねに、
「ネー、Aくんってばッ!!!」
と叱られ続けているような子ね。
たとえば、筆箱に鉛筆が入っているかと思いきや、
とんでもない短い鉛筆が、歯でボロボロに噛んであって、
芯も折れちゃっているから、テストも受けられない、というような子。
それでも平気な顔して、
「あ、おれの鉛筆、こんだけしかないワ・・・。おい、貸してくれ」
というから、隣の女の子が、おでこの下から呪うような目つきで
「・・・いい加減にしてよね、Aくんッ!」
というような子。
そういう子に、先生がどんどんパスを回すわけね。
するとAくんは張り切って、みんなの注目をあびて、ゲラゲラ笑いながら
ドッジをやるわけ。
それで、そんなAくんを見ていると、他の子もなんだかおもしろくなっちゃって、
みんなでゲラゲラ笑うわけ。
Aくんがボールを受け損ねて、弾んだボールがまさかの敵陣に入っちゃって
ボールがとられちゃったりすると、わたしは悲鳴をあげて、
「Aくん~ッ!」
と、悲鳴まじりに、
まるで西部警察の眼鏡をかけた白髪の部長のように、
渡哲也の大門君を呼びつける感じで叫びますと、
みんな、そんな古いドラマは知らないはずなのに、ドッと受けています。
わたしがそうやって、必死にAくんにかまうのは、
Aくんにかまっていると、なんか、通じるような気がするからだろうね。
ともかくも、声をかけたくなる。
そういう相手だからかな。
長年、というわけでもないが、教師を続けて来たためか、
反射神経のように、とっさに出てくる行動がある。
たとえば、やんちゃな子をまずまっさきに見る。
朝、教室に入るや否や、その子をパッと見る。
複数いるから、Aくん、Bくん、Cくん、Dくん、Eくん、と
パパパっとみる。
何やってるかというのと、本日の顔つきをみる。
この意味はなにかというと、よく分かりませんが、
そういうことをするようになってきましたナ。
あと、気づいたのは、今日は子どもたちとドッジボールを
いっしょにやりましたが、コートに入ってまずやることは、
やんちゃな子をまずまっさきに見る。
コートに入るやいなや、その子をパッと見る。
複数いるから、Aくん、Bくん、Cくん、Dくん、Eくん、と
パパパっとみる。
何やってるかというのと、その瞬間の顔つきを見る。
そして、最初に投げられたボールにまっさきにジャンプしてとびつき、
(ここで子どもたちから、ウォーッ、というため息)
それを間髪入れず、
「ほら、Aくん、パス!」
と大声で叫びながら、実際にすばやくパスをする。
(ここで、子どもたちから、なおさら大きなため息のような声が出る)
こういう動作が、何も考えなくてもとっさに行動として出てくる。
教師としての反射神経と言うのか、
職業病というのか、癖(くせ)というのか・・・
つまり、ここでいうAくんというのは、
教室の中で、まあ、まったくもっての調子っぱずれのような、
かき回すような、見当違いのことを言ったり、トラブルの種を
まき散らしているかのような子なわけ、ですね。
女子にもつねに、
「ネー、Aくんってばッ!!!」
と叱られ続けているような子ね。
たとえば、筆箱に鉛筆が入っているかと思いきや、
とんでもない短い鉛筆が、歯でボロボロに噛んであって、
芯も折れちゃっているから、テストも受けられない、というような子。
それでも平気な顔して、
「あ、おれの鉛筆、こんだけしかないワ・・・。おい、貸してくれ」
というから、隣の女の子が、おでこの下から呪うような目つきで
「・・・いい加減にしてよね、Aくんッ!」
というような子。
そういう子に、先生がどんどんパスを回すわけね。
するとAくんは張り切って、みんなの注目をあびて、ゲラゲラ笑いながら
ドッジをやるわけ。
それで、そんなAくんを見ていると、他の子もなんだかおもしろくなっちゃって、
みんなでゲラゲラ笑うわけ。
Aくんがボールを受け損ねて、弾んだボールがまさかの敵陣に入っちゃって
ボールがとられちゃったりすると、わたしは悲鳴をあげて、
「Aくん~ッ!」
と、悲鳴まじりに、
まるで西部警察の眼鏡をかけた白髪の部長のように、
渡哲也の大門君を呼びつける感じで叫びますと、
みんな、そんな古いドラマは知らないはずなのに、ドッと受けています。
わたしがそうやって、必死にAくんにかまうのは、
Aくんにかまっていると、なんか、通じるような気がするからだろうね。
ともかくも、声をかけたくなる。
そういう相手だからかな。