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どこかの県で、給食からビニール臭がしたり、異物が混入している頻度が高いので、子どもが食べない、という話がニュースに流れていました。

自治体が新たに給食センターを運営すれば、こういうサービスは改善されると思いますが、
町や村には、そこまでの予算が無いのでしょう。

だから、民間に任せるしか無いのですが、
給食はそもそも安価でなければならず、儲けを出すのは至難の技。
民間企業は、宿命として、コストカットによって儲けを出すものなので、
かなり無理がかかっているようです。

以前、国鉄がJRになって成功したから、日本中がどしどし民間になればよい、という考えが流行しましたね。

東京や大阪では、それで成功しました。
A社がだめならB社、それがだめならC社もある、ということで、
豊富な「やる気のある企業による競争」が高まり、サービスの質がどんどん向上する、という論理でありました。

しかし、そうはならないことだって、ある。
考えてみれば、当たり前のこと。
実際には、「競争があるから弁当が美味しくなる」というわけでは無いからですね。

とくに田舎では、そのサービスを営もうとする企業が、他に無い。
どんどんコストだけをカットして、人件費を削り、
サービスが低下したって、他に業者は無いのだから仕方がないのです。

また、業者の方にも、
仕事をする人が見つからない、仕入れ価格を下げられない、
遠距離を運んで届けなくてはいけない、など、
そもそも、無理のある注文を何とかして受けている場合があります。

大手企業が、無理だと断った注文を、
小さな企業が無理に無理を重ねて受注した場合、
どんな弁当ができるか。

みんな、無理を重ねた結果なのでしょう。




おいしい食事を、たべてもらいたいな。

その思いを、そのまま実現できる社会のしくみをつくればいいが、

そんなアイデアは、人間がどこかへ放り投げて棄ててしまっているようです。




求む!新たな社会システム発想。



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