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毎日、教室のすべての子に話しかけたいと思ってる。

ところが、なかなかそうはいかないこともありましてね・・・。

自分からどんどんと、

「先生、せんせい、あのねえ」

と休み時間に話しかけてくれる子はいい。


そうでない子とは、つい、会話のないまま、一日を終えてしまう。

まじめにコツコツやっているような子ほど、授業中も目立たないことがあるし・・・。

話しかけようにも、用事を頼むだけではつまらない。

授業でなにか意見を言ってくれたらいいけど、それもない場合は・・・





わたし、ときどき、

子どもの着ているTシャツの絵や字を、ふと、読むことがあります。


ただ、読むだけ、ですが。

「あ、〇〇〇って書いてある」

とか、

「あ、きりんが書いてある」

というだけ。

そうすると、たいていの子は、ニヤッとしますね。不思議と。



Tシャツって、英語で書いてあることが多いでしょう。

それを、読めない子も多いから、その英語の単語のつづりを、

ただ読んであげるだけ。

ところが、これだけで、面白いらしい。



あ、今日はあの子には、あまり話しかけていないな。

と、給食のときに気付きますでしょう?



そしたら、昼休みに話しかけて、

「あっ!面白いTシャツ。The Big Apple だって」

その子は一瞬、たちどまって、

「え?どういう意味なの?」

「えっとね・・・」



まあ、こんなことをしながら、教師はクラス全員に話しかけております。

するとですな。

ある子のTシャツに、

SHINE

と書いてあったのですが、

4年生だから、ローマ字が読める。

おどろいて、

「先生!!わたしのTシャツ、死ねって書いてあった!」

ほぼ、泣きそうです。

そこで、教室にたった一冊ある英語辞書でいっしょにしらべて、



「おお、かがやく、という意味か!」

ホッとしておりました。


英語辞典があって、良かったー。

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