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学級とは、子どもにとっては、いったいどんな場なんだろうか。

同じクラスの子に対して、つよい連帯感や、仲間意識をもつ。

家族もそうだが、教室も、自分の居場所、自分を受け入れてもらえる場、という感じか。

家族のように受け入れてもらえる場であり、学びの場。

子どもにとって、学級の仲間というのは、いったいどんな仲間なんだろうか。



クラスで、朝、だれかが休んでいるとき。

「あ、Mちゃん、休みだー」


すると、その日は、Mちゃんのいない、一日である。


Mちゃんがいない、ということがわかったとき、なんとなく、ああ、残念、という感じが湧いてくる。

朝の、まだ静かで、教室全体が透明で、なにも色のついていない時間に、

Mちゃんのいないことがわかったときの、

ああ、ちょっと物足りない、というような。




「ああ、Mちゃんがいないんだね」

「Mちゃん、休みだね」

「Mちゃん、熱があるんだって」




Mちゃんのことが、話題になる時間。




「Mちゃんの家に、連絡帳とどける人ー?」

「あ、2組の〇〇ちゃんの家が、ご近所!」





上下感のない、優越感、劣等感、そんなものがまだ無い、

まだ、10歳にならない子どもたちの、

小学校の4年生の、「仲間意識」とは。



ともかくも、仲間である、という、『仲間意識』。

ただ、一緒のクラスだー、というだけの。

とにかく仲間である、という意識。

ほとんど、理由が、ない。

理由がないのに、仲がよくなるって・・・。



不思議だね。

なんで、よそよそしく、ならないのだろうか・・・。




関われば、関わるほど、安心できる、間柄。

教室という場がもつ、スーパーな潜在力によるもの、なのかも。



花と水滴黄色6