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20分放課、職員室で。


ふと見ると、

仲の良い先生が、

「このお茶、おいしいんだよね」

というような調子で、ごくごく、飲んでいる姿が目に映った。

教室の中って、暑いよねー・・・


子どもも水筒の水を飲んだり、

校庭の水道でも、ごくごく飲んでいるようだ。

われわれ職員もこの、むし暑い陽射しのもとで、水分補給につとめなければならない。


その先生が飲んでいたのは、

あまちゃづる茶

というものらしく、少し飲ませてもらうと、なんだかほんわかと甘い。

「いいでしょー。ストレスにいいんだって」

「へー」


そこへ、また別の先生が現れて、マイボトルを見せながら、

「これ、クマザサ茶っていうのよ」

という。



なんと、その方は、パンダのように、ササの茶を飲んでるのだった。

わたしは「笹茶」の存在は、知っていた。

なんだか、わたしのおばあさんは時折飲んでいた気がする。

子どものとき、祖母から飲ませてもらったときは、くそまずく、

「二度と飲むものか」

と思ったほどだったが、今回それを分けてもらい、

幾人かのそこにいた先生たちと共に賞味してみると、



あれ、意外に飲める!



と思った。

(慣れてくれば、いけるかも)






わたしはいつも、夏のシーズン中は、麦茶を持参する。

子どもたちも水筒を持ってきていることが多い。

教室の子どもたちに、

「なにが入ってるの?」

ときくと、ほとんどが「麦茶」であった。




麦茶に、麦わら帽子、麦の酒。

夏はいろいろと、『麦』に世話になるのであった。



麦、ありがと~!!


今日から、7月。

いよいよ、夏です。


hasu04