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Aさんが、授業中、少し、寝てた。

「先生、Aちゃん、寝てる」



Aさんにきくと、

先生、ねむい。

というので、全員で10分寝ることにした。

「カーテンしめて!」

「ヒャッホー!」

「電気けそう!!」


寝よう、と言っただけで、このハイテンション。

もう、目は完全に冴えている様子。




カーテンをしめると、すこし暗くなる。(でも昼間だから明るい)

「みんな、しゃべらないで!」

と、ふだんは、とーっても、おしゃべりなFさん。

「キャハハハ」

「Fさんが、しゃべらないでって、言ってるよ!」

と、ふだん、本当にすごいおしゃべりな、Uさん。

「よし、だまろう」

「ようし!!しゃべるなー」

「よし!!!!気合を入れて寝よう!」

「ウハハハ」


子ども同士、おたがいに、そんなことばかり言ってる。



静かになって10秒後、くすくす、笑いが起きる。

くすくすが広がり、ゲラゲラになるのに、30秒ももたない。


「みんな、笑い過ぎ!」


リーダー格のHくんが、顔は完全に笑いながら、みんなをいさめようとする。



「よし、本格的に寝よう!」

ふたたび、静寂が訪れる。

・・・

とつぜん、Sくんが、

「先生、寝れないわ。子守唄をうたって」

「キャハハハ」


爆笑がつづく。





はい、約束の10分が経ちました。

睡眠、終わりです。

「なんだか、保育園のときみたい~」



おめざめは、いかがですか?

「うん。快適」



わたしは、可笑しくてならない。
みんな、ちっとも寝てないのに。


子どもと話すというのは、こういうことのくりかえし。



写真は、「森は生きている」より。

omijika