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歴史の授業は、奈良時代。
ただいま、聖武天皇行基が、大仏をつくったところを学習中。

「どのくらいの大きさ?」

教科書に、おもしろい写真があった。
校庭の地面に、大仏の実際の大きさを描いている。
運動会で使う、ラインカーの石灰で。
奈良の大仏のでかさがよく分かるように!

「いいなあ」
「やってみよう」


ただし、運動場のラインだと、雨が降ったら消えちゃうよ。


よし、だったら教室に貼ろう。
とりあえず、手のひらだ。
新聞紙でつくろう。

目の幅は1.02m、耳は2.54m、口の幅1.33m、手の大きさに至っては2.56mもある。

この授業が、楽しかったみたい。
できあがったら、一番まじめな女の子が、

「先生!校長先生に見せに行きたい!」

校長室へ行くと、校長先生がいっしょに写真を撮ってくださった。

大仏の手実際のもの


満足そうに帰る子どもたち。
教室にもどってきて、教室の壁に貼り付けると、休み時間のかねが鳴った。

「ああー、おもしろかった」


へえ、高学年になっても、やっぱり、面白かった、と言うんだなあ。

大仏づくり