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ここでいうナマケモノとは、動物の、なまけものです。
南米の方に住んでる?(うろおぼえ)
その、ナマケモノ。
今、卒業文集をつくっている。
クラスのページがあって、文集について話し合っていくうちに、
6の1 みんなにアンケート!
というコーナーをやることになった。
お気に入りのユーチューバーは誰か、とか
学校で習った一番好きな歌、とか
低学年のころ一番好きだった遊びは?など、
まあ、よくあるコーナーです。
ところがそこに、
「好きな動物」
というのがあって、Yちゃんが、なまけもの、と書いた。
意外なことに、動物のナマケモノを知らない子がいて、
その子が
「え?Yちゃん、これ、好きな動物を書くんだよ」
的なことを指摘したら、Yちゃんが意外に思って、
「知らないの?ナマケモノってぜんぜん動かない珍しい動物じゃん?」
そこでクラス全員に訊くとさすがにみんな知っていたけど、やはり本当の本当に知らなかった子が、まだ2人ほどいた。
その中のUくんが主張するには、
Uくんは、力を込めて、
「雪男とおなじで、ただの伝説なんでしょ?」
・・・というようなことを、言う。
(おもしろい・・・)←わたしの心の中の声。
先生、いるの?いないの?と訊いてきたから、わたしも便乗して、
「先生は、Uくんの考えた意見の方が筋が通っているから、Uくんを支持します!」
と、でかい声で断言した。
クラスで悲鳴に近い声があがり、絶対いるって、図鑑に載ってる!と絶叫する男子と、
そういやホンモノは見たことない、というまじめな女子と、
国立博物館で剥製を見たことがあるような気がする、という気弱な女子と
未開の地にいるやつで、希少な類のヤツだから、怠けている動物だという誤解を受けているが、真実は超スピードで移動できる、けっこう敏捷なケモノ(獣)のたぐいなのでは、という新説やら、いろいろ出た。
これが、カオス(混沌)という状況であろう。
まったくもって、教師が用意しなければならないのは、このような状況である。
子どもたちは、このカオス状態から、真実を見つけ出していくのだ。
みんな、あーだ、こーだ・・・。おしゃべり好きだねえ。理屈も好きだし・・・。
しばらくして、
わたしはもうすっかりナマケモノというケモノについて興味を無くし、はやく国語の授業をしよう、とみんなを促した。
ところで、なぜナマケモノは、絶滅しないのか、というUくんの意見について、何人かの理屈好きな子どもたちが、よき論争相手ができた、とばかりにその後、各自の日記にそれぞれの調べてきたことを書いてきた。
〇ナマケモノは、木の陰に隠れてじっと動かず、消費カロリーがとてつもなく少ないので、ほとんど飲まず食わずで何日も過ごせるそうです。
〇ナマケモノはワシに狙われるそうです。
〇ナマケモノは、実はけっこう泳げるそうです。
〇ナマケモノは世界一動きの遅い哺乳類で、あまりにも動かないため、毛にコケが生えてしまうほどだそうです。
〇フタユビナマケモノはたくさんいて、それより一見、見た目が強いジャガーの方が実はホントは弱くて絶滅危惧種です。
翌日、Uくんの発言に触発されたKくんは、ちゃんとくわしい雑誌を持ってきて、写真をみんなに見せてくれました。
クラス一同、とりあえず、「こいつがナマケモノか・・・」と、納得。
だってナショジオの写真、すっごく雰囲気あるからねえ。
みんな、ああ、面白かった、ということで、この話は終わりです。
しかし、なんで、ナマケモノって、絶滅していないのでしょうかね・・・。
ここでいうナマケモノとは、動物の、なまけものです。
南米の方に住んでる?(うろおぼえ)
その、ナマケモノ。
今、卒業文集をつくっている。
クラスのページがあって、文集について話し合っていくうちに、
6の1 みんなにアンケート!
というコーナーをやることになった。
お気に入りのユーチューバーは誰か、とか
学校で習った一番好きな歌、とか
低学年のころ一番好きだった遊びは?など、
まあ、よくあるコーナーです。
ところがそこに、
「好きな動物」
というのがあって、Yちゃんが、なまけもの、と書いた。
意外なことに、動物のナマケモノを知らない子がいて、
その子が
「え?Yちゃん、これ、好きな動物を書くんだよ」
的なことを指摘したら、Yちゃんが意外に思って、
「知らないの?ナマケモノってぜんぜん動かない珍しい動物じゃん?」
そこでクラス全員に訊くとさすがにみんな知っていたけど、やはり本当の本当に知らなかった子が、まだ2人ほどいた。
その中のUくんが主張するには、
〇名前がおかしすぎる。それを聞くと、本当に不思議な気がしてくる。
〇動かない動物なんていない。いたら、すぐ敵に殺される。
〇第一、繁殖できない。
〇木から降りないなら、えさがとれないから、じきに死んでしまう。
〇結局、そんなものは眉唾だ。
Uくんは、力を込めて、
「雪男とおなじで、ただの伝説なんでしょ?」
・・・というようなことを、言う。
(おもしろい・・・)←わたしの心の中の声。
先生、いるの?いないの?と訊いてきたから、わたしも便乗して、
「先生は、Uくんの考えた意見の方が筋が通っているから、Uくんを支持します!」
と、でかい声で断言した。
クラスで悲鳴に近い声があがり、絶対いるって、図鑑に載ってる!と絶叫する男子と、
そういやホンモノは見たことない、というまじめな女子と、
国立博物館で剥製を見たことがあるような気がする、という気弱な女子と
未開の地にいるやつで、希少な類のヤツだから、怠けている動物だという誤解を受けているが、真実は超スピードで移動できる、けっこう敏捷なケモノ(獣)のたぐいなのでは、という新説やら、いろいろ出た。
これが、カオス(混沌)という状況であろう。
まったくもって、教師が用意しなければならないのは、このような状況である。
子どもたちは、このカオス状態から、真実を見つけ出していくのだ。
みんな、あーだ、こーだ・・・。おしゃべり好きだねえ。理屈も好きだし・・・。
しばらくして、
わたしはもうすっかりナマケモノというケモノについて興味を無くし、はやく国語の授業をしよう、とみんなを促した。
ところで、なぜナマケモノは、絶滅しないのか、というUくんの意見について、何人かの理屈好きな子どもたちが、よき論争相手ができた、とばかりにその後、各自の日記にそれぞれの調べてきたことを書いてきた。
〇ナマケモノは、木の陰に隠れてじっと動かず、消費カロリーがとてつもなく少ないので、ほとんど飲まず食わずで何日も過ごせるそうです。
〇ナマケモノはワシに狙われるそうです。
〇ナマケモノは、実はけっこう泳げるそうです。
〇ナマケモノは世界一動きの遅い哺乳類で、あまりにも動かないため、毛にコケが生えてしまうほどだそうです。
〇フタユビナマケモノはたくさんいて、それより一見、見た目が強いジャガーの方が実はホントは弱くて絶滅危惧種です。
翌日、Uくんの発言に触発されたKくんは、ちゃんとくわしい雑誌を持ってきて、写真をみんなに見せてくれました。
クラス一同、とりあえず、「こいつがナマケモノか・・・」と、納得。
だってナショジオの写真、すっごく雰囲気あるからねえ。
みんな、ああ、面白かった、ということで、この話は終わりです。
しかし、なんで、ナマケモノって、絶滅していないのでしょうかね・・・。