NATとは、怒りで脅迫しない先生、つまり、ノンアンガーティーチャー(Non Anger Teacher)のことであります。

ノンアンガーは、緘黙児にむかって、どうするか。

ふつうの先生と同じように、無理に圧迫してしゃべらせようとすることもないし、

通常の先生と同じく、そのことを負担に思ったり、欠点だと決めつけるような考えも、もちろんありません。

ただ一つ、なにが違うのかというと・・・



それは、やはり、

「目」

でしょうか。


目つき、というのがいいのか。


緘黙児は、担任の表情を、ものすごく凝視します。

言葉には、時に、うその含まれることがある、と分かっているのかもしれない。

この人間が、どんな内面をもった人なのか、ということを、突き通すような目つきで、見ます。

そして、徐々に徐々に、間合いを測ってくる。

長い時間をかけて、この担任が、傷つかない人間であることがわかると、ようやく安心してくる。

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