なつかしい相模原キャンパスがうつる。
なつかしい先生方の顔。
そして、新しく設置された MUSES-C ロケットの模型。

管制室やB棟が画面に映るたびに、「ああ!」と大声を出すので、嫁が文句を言う。

はやぶさからの信号が途絶えたときのくだりになると、思わず涙腺が・・・

イラストを担当された 池下章裕氏 が、

「なんだか現場のスタッフの皆さんは、なんとかなる、という感じのことを言っていたので、なんとかなるだろうと思っていたところはありました」

と語っているが、現場にいたF社の関連社員たちも、そんな雰囲気だった。

「のぞみ、望み薄」 という記事が掲載されたときはなんとなくISAS自体が暗くなっていた気もするが、今回のはやぶさでは、たとえ衛星からの信号がキャッチできない時でも希望はあったようだ。

しかし、こんなふうに人生の中で多少なりとも関わった経験のあるプロジェクトが、DVDになって、なつかしい場面がたくさん放映されているのを見ると、「感傷」というのか、なんだかとてもせつないような気分が心に充ちてくる。

はやぶさが最期、空中に燃え尽きていく場面では、思わずこみあげてくるものがあった。
お部屋にもうかがったことのある川口先生のお顔が、涙でくもってしまいました。


こんな話を教室ですると、素直に

「はやぶさ、すごかったんだね」

と反応してくれる子がいる。

小学校の学習指導要領には、宇宙の授業についてはほとんど触れられていないけれど、実はもっとやった方がいい授業だと思う。
小学校で、宇宙のことに興味を持たなければ、その先もないよ。

理科の教科書にも、「はやぶさ」のことで、ページを割いてほしい。

何度も、こういう話がしたい。