これまでそういうふうに育ってきたのか、注意することが良いことであったのか、わが学級では、友達を注意する場面が非常に多い。

4月から気になっていたが、これは少し指導を入れるべきだと感じ始めた。

最初は、「しずかに!!」という声であった。
わたしが何かしゃべっているときに、ぶつぶつとつぶやくようにしゃべっている男子に向けて、女子がさかんに注意して言うのである。

そして、私が驚いてそちらを見ると、さも得意げに、

「いいことをしたでしょう」

というように、こちらを見る、のである。

おそらく、こういう注意をすると、ほめられてきたのではないか。

私はそういう行動をほめたり、取り上げたりしない。
私がそうだと分かると、だんだんと静かにが減るのではないか、とも思った。
ああ、この先生はこういうときに、何も言わないのだな、と思って、減るのではないか、と思ったのだ。

しかし、実際、この6月になっても、同様のことは減らない。
減らないばかりか、私語が増えてきた。
荒れの6月と言われるシーズン。
だんだんとお互いの手の内もわかってきて、教師を試すのも堂々と、大きく出るようになる。

さて、「しずかに!」だけでないのが、学級の現状だ。
女子が、男子の行動を、きつい言葉で責めるのだ。

どうしたらいいのだろうか。