喫煙を授業することにした。
現行の学習指導要領には、体育(保健領域・第6学年)において、
「喫煙、飲酒、薬物乱用などの行為は健康を損なう原因となること。」と明記されている。
これを指導する、ということになっている。
6年生、となっている。
じゃあ、5年生ではべつにやらなくてもいいのか。
というと、どうやら自治体の方で、「やれ」ということにしているようであった。
県の教育委員会が作成した「喫煙・飲酒・薬物乱用に関する防止教育指導資料」には、
小学校低学年からやることが指示されている。
高学年ではもちろん、5年生では
・たばこが健康に及ぼす害について、精神面と健康面の両方から考える。
・たばこの箱や肺の写真を見てからだの影響を知る。
・法的根拠「未成年者喫煙禁止法」があることを知り、喫煙は成人より未成年の方が大きな影響を受けることを知る。
・たばこの煙が周りの人にも大きな影響を与えていることを知る。
ということを指導するようになっている。
「規範意識」ということを学んでいかせたいと思っている。
その中で、ルールがどうしてできあがってきたか、ということについて考えている。
喫煙の授業ができないかな、と考えているのは、この流れの延長だ。
私はもう10年ほど前になるか、南アフリカ共和国のテレビCMで、喫煙の害をアピールするものを見たのが印象に残っている。
それを、今、実際に子どもたちに見せてやりたいなと思うが、残念ながら手元にその資料がない。
どんなCMだったかというと・・・、
場面はある家の、広々としたキッチン。
薄暗い中に、テーブル。
母と息子(小学校2年生か3年生くらい)が向かい合って座っている。
母親は、けだるそうに、煙草を吸っている。
くわえ煙草をした、母親の横顔がアップになる。
さあ、母親が煙を吐こうとすると、
なぜか、こどもの口から白い煙が出てくるのだ。
ナレーション。
「(自らの意志で)煙草を吸い始めるずっと以前から、タバコを吸っている子どもたちがいます」
これは、大人に訴える内容である。
大人のモラル意識、安全意識、子育ての意識を問う内容なのだ。
たまたま、友人に見せてもらったムービーファイルであったが、これは当時の私には、たいへんに衝撃的であった。
外国のCMってのは、かなり直接的だなあ、という感想とともに、煙草の害に対する印象が強く残った。
世界のテレビCMを使って、授業ができないだろうか。
これが今、もっぱら気になっていることである。
喫煙の害。どんな授業ができるだろうか。
調べ始めたところだ。
記事検索
人気記事(画像付)
最新記事
カテゴリ別アーカイブ