高学年の女子。
これが、今年の最大のテーマである。

先日、

「先生、話を聞いてください」

と4人の女子が職員室の前へ。


4年生の頃の習慣である。
気軽に先生に話をしに来る。
しかし、話をきいてばかりが「よい」のでもない。
先生がアドバイスをしたからよくなった、と思われているのならまだしも、自分の意見を通そうとして、「先生の権力」を自分の都合良いように利用しようとしているだけのときもある。

「先生、今から私たちとA子が話をするから、いっしょに聞いて」

この場合、話を聞かない方がよい。
4人は、A子に集中攻撃をする。
自分たちの都合のよい話ばかりをする。
そこに教師がいて、「ふんふん」と聞いている状況が生まれる。
A子は、目の前の4人に押し切られる。
話し合いが終わった時には、

「先生も認めた力関係」
が固定化されている。
A子が弱くなり、4人の力が増大する。
それを、教師が認めて、後押しをしたことになっている。
この形をけっして許してはならない。

・話は一人ずつで聴きます。
・先生が気になる子から話を聞きます。

と言って、昨年ものりきってきた。


今年は、高学年。
さらに、陰湿になってきている。
ボスが、いろいろとアドバルーンをあげてくる。

ボスを上回る統率力が必要だ。

「どうしようと思ってるの?」
「○○のことであやまってほしい」
「じゃ、どうする?」
「先生がA子を呼んできて」
「あなたが解決したいのでしょ。自分で話をしていかないと本当の解決にはならない」
「先生がいないとダメ」

「まだ心の準備ができていないのだね。本当に仲直りしたいのだったら、仲直りがどうやってできるかをまず考えてみなさい。仲直りができて、次の日からみんな笑ってすごせるようになる方法を考えなさい。それが考えられたら、先生もいっしょに話を聞きます」

先生は、話を聞くだけ。
そう思わせる。


場合にもよるが、高学年だ。そのくらいにしていきたい。