尊敬できる大人がいないことが問題だ。
株式会社 寺小屋モデル代表の山口氏は言う。
偉人伝を伝える講座を展開している。
幼稚園、小学校、さまざまな場所で、偉人伝を話して聞かせる。
幼児も小学生も、みんな、しんとして聞き入るそうだ。
問題意識がある。
一人前の大人として、生きる基礎が身についていない。
かくありたい、という理想、それが、ない、ということは、生きる基礎がないのに等しい。
そんな問題意識が、山口氏にはあるようだ。
偉人というと、どこか遠い星の人、というようなイメージでとらえる子が多い。
自分とのつながりなど、まったく想像すらできない、というのだ。
ところが、こういった偉人の話をだんだんと積み重ねて聞いていくうちに、
この人たちがおじいさんのおじいいさんのころの人だとか、今の○○県のところにいた人だとわかって、目の輝きがちがってくる、
のだそうだ。
自分はこう生きる、という思いをひそかに持つこと。
思いを持つことができる子に育てること。
それが、必要だ、ということのようだ。
読んでいて、まったく同感だ。
生き方、という言葉が、日々の生活に響いてくるような言葉であるべきだと思う。
子どもであっても、自分の生きざま、ということが感じられるように毎日を生きるべきだと思う。
しかし、それは、なにか「出会い」がなければ、むずかしい。
その出会いにふさわしいのが、山口さんいわく、伝記、偉人伝なのだ。
感化されて、すぐに偉人伝を購入。
冬休み、すぐに本屋に行けることがうれしい。
授業のある毎日、夜9時まで営業している本屋にさえ、なかなか行けない。
買ったのは、「斎藤孝の親子で読む偉人の話」。
3年生用、というのを買った。
ほかに、1年生から4年生まで、シリーズがあった。
3年生用には、福沢諭吉、チャップリンとMr.ビーン、
ソニー、井深大と盛田昭夫、ゴッホ、アインシュタインなど。
そこに、原爆で亡くなった広島の中学生
そして、
カズ(三浦知良)
が入っている。
ポイントをおさえている。
子どもに、ぐっと迫る内容だけを、ピックアップしている。
余計な情報がない。これがいい。
授業で扱うにも、このくらいの中身がいいな。
そう思えた。
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