外国の方が、ずいぶんと日本に来てくれるようになってきているらしい。

ところが、こんなニュースが。
京都の舞妓さんが、外国人観光客に追いかけられて、迷惑しているとのこと。
ttp://osaka.yomiuri.co.jp/news/20081220-OYO1T00407.htm

おそらく、外国人の観光客は、舞妓さんを写真に撮りたいのだろう。
それが、おそらく本物の舞妓さんで、お座敷に急ぐ状況であるから、問題視されているのだ。
であれば、政府はこれに対して、何かの手をうつべきではないか。

どうしてここで、政府が?
という疑問が湧く人もいるだろう。
それは、日本政府は、観光立国を標榜しているからである。
観光という一面によっても、国を成り立たせることをしよう、というのだ。
それが、国の、大きな方針なのである。
であれば、おそらく高額の費用を支払い、日本にわざわざ訪れてくださった外国人に対して、もっと親切に接するべきだ。

京都市が雇い入れてもよいのではないか。
舞妓さんを。
観光用の、というのでもよい。
観光用とわりきったとしても、たっぷりと写真が撮れて、質問ができれば、観光客は満足してくれるのではないか。
地元、国元に帰国して、たっぷりと日本のミステリアスな魅力について、周囲の人に語り、PRしてくれるのではないか。

親善大使である。
観光客こそ、親善の力になる。
大事にしさえすれば。
それを、なんだか迷惑がっているだけじゃ、それこそ芸がない。

いろんな舞妓さんにまつわる常識や知識の説明をいろんな外国語で話ができる場、を設定したらどうであろう。写真を撮るための場所を、提供したらどうであろう。
京都市、がんばれ!

行政は、観光客にマナーを求めるのではなく(それじゃ逆さま、あべこべだよ)、観光客に、ふさわしいサービスを提供すべきだ。
行政は他に<求める>のではなく、行政が自ら<提供>するのだ。
それを勘違いしているから、立場が入れ替わっている。

「まったく、近頃の観光客と来たら・・・」
なんてことを言っていて、よいのか、ということ。

観光立国は、学校現場、教室で子どもたちにも伝えていかねばならない。
そういった中で、
「舞妓さんが迷惑してるから、観光客(がくるの)もよしあしだな」
なんてことを説明していたら、どれだけ本筋とずれてしまうことか。
観光庁も泣きますよ・・・ネ。