皇后さまが、インドのある会合でビデオ講演されたらしい。
そこで、子供時代の読書の思い出、を語られたそうである。
日本のテレビでも放映されたそうなので、ご覧になられた方も多いだろう。

その英語の講演はずいぶんと格調高いものであった、そうであるが、(これは私の職場の先輩いわく)
その話の最後に、こういう言葉をもって、しめくくられたそうである。

 子供達が,自分の中に,しっかりとした根を持つために
 子供達が,喜びと想像の強い翼を持つために
 子供達が,痛みを伴う愛を知るために

 そして,子供達が人生の複雑さに耐え,それぞれに与えられた人生を受け入れて生き, やがて一人一人,私共全てのふるさとであるこの地球で,平和の道具となっていくために。


・・・というのだ。
せっかくなので、英語の原文を。

   So that children have firm roots within themselves ;
   So that children have strong wings of joy and of imagination ;
   So that children know love, accepting that at times love calls for pain ;
   So that children see and face the challenge of life's complexities, fully taking on the life given to each, and finally, upon this earth which is our common home, become, one day, true instruments of peace.


どうであろう。
これが、読書が人間をつくる、というお話の、最後の締め、であったのだ。

皇后さまは、3人の子に、読み聞かせをしていた時間が、人生のうちでも、本当にしあわせなひと時であった、ということも述べられている。

職員室でこの文を読んでから、帰宅して、すぐに子どもに、読み聞かせをしたくなりました。

・・・ということは、やはり、教室の子どもたちにも、読み聞かせをするって、ことだナ。