教員は夏休みほど忙しい、とよくいうが、本当にその通りである。

教室の整理、備品の整理、校務分掌の備品がこれまたすごい。
情報・視聴覚担当だから、やたらと備品がある。
高価そうなカメラとか、ビデオソフトだとか、備品シールを管理する台帳がふくれあがっている。
これらをチェックするだけで、2日かかる。

初任者研修も待ってはくれない。宿泊研修、福祉研修、ごまんとある。
会場が毎日のように変わるので、そこまで行く交通機関や時間を調査するだけでも一仕事だ。「駅すぱあと」が無かったら、とうてい行きつけないのでは、と思うくらいだ。

その合間に行われる、校内で企画された研修。
そしてレポート提出。
町内の盆踊りの見回り。パトロール。
校内研究の資料作り。2学期、3学期の研究発表に向けて、案を練る。これがまた会議室が暑くて・・・。


さて、そんなことでめげている場合ではない。
家族が待っている。

「だって、夏休みなんでしょ!」

嫁が何度、このセリフを口走ったことか。


日頃残業ばかりだから、そのツケがある。家族サービスは必須だ。
(職場には、残業をしないでも済んでいる人ももちろんいて、あこがれの姿だ。しかし、まだしばらくは、その域に達することはできそうにない)

家族サービスばかりではない。
自分に貯蓄をしなければ、ひからびてしまう。
子どもを相手にして、わかったようなことばかりを話していると、だんだんと自分の中が空洞化してくるような気がする。
教える、ということと、学ぶ、ということのバランスをとりたくなるのだ。

自分の学び。
自分自身が、学ぶということ。

夏休みは、自分に貯蓄をする、数少ないまとまった時間なのだ。
もちろん、夏休みだけで1年間が乗り切れるわけではない。日常の鍛錬は絶対だ。
しかし、やはり、まとまった時間がとれる、ということは、いつもはできないことをやるチャンスなのだ。

。。。と意識をしながら、またたくまに、お盆にさしかかってしまった。
研修と、わが子の相手、実家訪問など、そんなことだけでどんどん時間がすぎてしまった。

海でわが子と遊んだのはとても楽しかったし、じいじ、ばあばと、一緒にとりたてのトウモロコシを食べたのは、最高だった。

しかし、ここまで2学期のための準備をぜんぜんしていないのだ。
アカンのやないか、と、ちょっと気になりだした。


といいつつ、昨日はサークルの原稿書きと、採用試験を受ける同僚に付き合って相談に乗って。。。
あっという間に、一日がすぎてしまった。

今日はなにをするかというと、ボイストレーニングを行う。

自費の研修である。
前から、教員として、自分の声を見直したい、とおもっていた。
次回に、その詳細を報告したい。