明日が終業式。


プリント類をくばって、それから大掃除をした。

なぜ、大掃除になると、子どもたちがものすごく熱くなるのだろう。

ふだんはさぼりがちな子も、いい顔をして、

「先生!こんなにきれいになった!」

ぞうきんを片手に、一生懸命にみがく。


棚をきれいにしなさい、と口をすっぱくして言い続けたことも、
今日は見事に、整理整頓される。

落し物が見つかると、それが人をつたって伝播し、その子のもとへわたる。

ふだん目に付かないところを、ここもよごれている!と拭きはじめる。

水をつかうのが楽しいのだろうか。
夏だからか。


日常と、非日常の差、か。

子どもたちをストップさせて、帰りの支度をさせるのに苦労するくらいだ。

「もっと、やりたいな~」という子どもの声に、苦笑いしながら、そうじを終える。

教室がピカピカだ。
満足げな表情がいくつも。

「窓が、もう少しだあ」

窓をきれいにするのは、かなり難しい。
でも、やりきった充実感、顔はみんな輝いている。


うれしい。
こんな学期末。

大掃除が、楽しい。
いいなあ。