総合的学習、で環境問題を扱う。

最初、環境問題を、かなりしぼった方がよいのではないか、と考えた。
水、とか、農、とか、食、とか、というふうに。

なぜなら、環境問題、というのが漠然としすぎていて、難しいからだ。
さらに、環境問題、という言葉で、本をさがすと、たいへん難しい本ばかりである。

つまり、4年生にとって、ふさわしい本が、あまり見つからない。
サイトをさがしても、「環境問題」のサイトは、簡単ではない。
シンプルな、子ども向けの、サイトは見つからない。
(もし、これを見てくださる方の中で、4年生向けのサイトや本をご存知の方がいらしたら、ぜひともコメントをくださるようお願い申し上げます。とても助かります)

それで、環境問題、という切り口ではなく、授業として成り立つ内容を教師が選択して、それを資料にして、子どもたちがさぐっていく、という形を考えた。

ところが、これがむずかしい。
総合、の授業を、わたしが担当していないのだ。
臨任の、初任者の時数を担当するために来られた方が、総合の授業担当をしてくださっている。

その先生と、学年主任と、わたしの3者で、総合の時間をどう進めて行くか、考えた。

ところが、あまりいい案が出ない。

子どもたちに家で本をさがさせて(といっても本が家にあるか疑問だが・・・)、それでやってみましょう、となった。

案の定、子どもたちは、「家に、本なんてないよ」とのこと。

さて、どうするのか。

サイトはむずかしい。
図書館には本が少ない。あっても、高学年以上向けだ。なにしろ、単語が難しい。
「これ、なんて読むんですか」の連発だ。
辞書でしらべなさい、と言っていたが、辞書をひく回数が多すぎて、調べ学習にならん。
つまり、調べ学習というものの、なにをたよって調べたらよいのか、皆目わからない。

おそらく、総合の時間、調べ学習、ということでの苦労なんだろう。
多くの先生が、おそらく、通ってこられた道なのだろうと思う。


わたしも、まったく同じ、道をたどって、同じように悩んでいる。
歴史は繰り返すのだ。

さて、総合の時間。
環境問題をしらべる力を身につけさせる。

国語辞典を片手に、遊びだす子どもたち。

「本がないよ」
「なにみたらいいの」
「この漢字、なんてよむんですか」
「土壌って、なに」
「汚染ってナンですか」

こういうとき、すべてに、こう応えている。

「国語辞典で、しらべなさい!」


総合の時間で、国語の辞書をフル活用している。
フルに。
つまり、全部、ということ。

国語の時間に、辞書を引く練習をたっぷりやっていて、本当によかった。

・・・で、いったい、なにをしらべりゃいいんだ?
悩みは尽きない。