放課後、静かな教室で、じっと考える。

机をみまわし、今日の、その子の、動きを思い起こす。

その日に、見つけた良さを、記録する。

目標がある。
一日、3人。
もっと書ければ、書く。
書けないときも、3人、3人、と唱えて、書くように努力する。
自分に、それを、課す。

八つ切りの画用紙の、半分。
リングに通し、児童のカルテとする。

これに書くだけでなく、黒板に板書する。


○○さん、そうじのとき、うしろの本棚を特別にきれいにしてくれます。
みんなが気持ちよく過ごせますね。

○○さん、今日の理科の実験は、力が入っていましたね。集中していたね。みんなのお手本になります。

○○さん、体育の時間に、急に、オニやってね、といったのに、すぐに協力してくれました。さっと動ける身軽さは、みんなのことを考えられる心が育っているからだと思いました。ありがとう!


これを、「一日一光発見」というのだそうだ。



このことの効果は、子どもにもあるのかもしれないが、一番如実なのは、教師のほうの精神衛生を保つ、ということだ。
自分が、明るくなる。
自分が、子どもが好きだ、という実感が、よみがえってくる。
これは、なによりも大切なことだと思う。

ほめて、子どもがよくなるか。

本当はどうか、分からない。

でも、自分が「子どもが好きになる」のは、実感があるから、たしかに分かる。手ごたえを感じる。

今、これをはじめて、ちょうど一週間。
いつまで続くか。取り組んでいる。

ほんの森出版、月刊学校教育相談 2007年6月号。
先輩にいただいて、読んでいる。
この冊子に、山田暁生氏が執筆、掲載されていた。