佐々木正美さんの講演会で、泣けてきた話。

子どもが学校へ行きたくない、と言った。
普通級ではなく、支援級だったら行く、と言った。

その子は、発達障害であった。
母親は、佐々木さんの講座で勉強をしていた。
子どもにとって、普通級は耐えられなかったのだろう。

担任の先生はいい人だった。
十分に、普通級でもいけますのに、と言った。
それをきいて、じゃあやっぱり、と思い直すのが、ふつうだろう。

でも、親はことわった。

「この子が、支援級がよいと言っていますので」

周囲の人はいろんなことをいったが、結局、親子はそうして支援級に移った。

発達障害の子が、どれだけの苦しさを抱えているか。
どれだけの生きにくさ、困難を経験するか。

それを知った以上、もはや、普通級には行く気がしなかった、ということだった。