勤務校の公開授業の日。
一日中、声をかけられっぱなし。
私は、視聴覚、情報機器担当。
この日は、ふだんはそんなに出番のない機器でも、大活躍する。
デジカメ
ビデオ
ビデオのテープ
プロジェクター
スクリーン
ビデオのバッテリー
そのバッテリーを充電するための装置
その装置につなぐコード
ビデオを固定する三脚
プロジェクターにつなぐピンコード
パソコンの音を出すスピーカ
そのスピーカの音をひろうマイク
体育館用マイク
そのワイヤレス用と、いざというときのための有線マイク
そのマイクを立てるマイクスタンド
それらの機器の電源を確保するための電源ドラム
研究発表のためのパワーポイント資料
などなど。
これらについて、すべて、なんだかんだと質問がくる。
クラス数の少ない、小さい学校なので、教員数が少ない。
一人の教員が、授業もやれば封筒詰めもするし、客の案内もするし、業者に電話連絡をするし、廊下の掲示物を直すし、放送機器、情報機器、すべてやる。
中で、文部科学省の方の講演会があった。
こんな小さな学校なのに、やっている研究がめずらしいからか、調査官が自ら出向いて、講演会をされたのだ。
その方の講演会の中でも、
「今の先生は、なんでもやる」
とおっしゃったのが印象的だった。
そのとおりで、本当に何でも屋だ。
得手の先生に何でも聞いて、どんな指示でもきちんときいて、それをそのとおりにやる。
でなければ、全体のレベルアップができない。
そこで、みんな口々になにかを常に尋ねながら、聞いて回りながら、ことを進めている。
「これ、ここでいいんですかね」
「わたし、持って行きましょうか」
「あと、なにが必要でしょうか」
「連絡しておきましょうか」
「数、確認しました」
「それでいい、ということでした」
「あと10分です」
「おい、あと1分だぞ」
そんなことで、一日中動き回り、なんとか公開発表が終了。
業者が7社も集まる発表は異例だ、とのことであった。
わたしは、よく分からない。
今年が初めてだったからだ。
そんなものか、と思いながら準備をした。
「大活躍でしたネエ」
と、新任の先生に言ってもらったが、実感は無かった。
前職で毎日こんなことばかりやっていたから、身体が勝手に動く。
ようするに、年くってる、ということか。
いずれにしても、得意分野で(と思っているわけでもないが)、お役に立てたようで、よかった。
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