30代で子持ち受験者の私には、ホッとできるところがない。
居場所をつくらねばならない。
家に帰ると、ホッとするが、子どもの遊び相手になる必要がある。
ふだんはそれでもいい。わが子を見ているだけで、元気をもらえる。
しかし、心底くたびれた、大きな行事を成し遂げた、ふだんしないような頭の使い方をした、という時がある。
そのために、土日のどちらかを妻と相談の上、一人で外出させていただく。
外出といっても、たいがい、行く先はまず、学校だ。学校で仕事。これはほとんど定例化している。
経験の少ない私にとっては、1週間の授業プランを整理するのに、集中した時間を確保しなければならない。教育実習も、初任者研修も受けない身で、本当に何もわからないところから、授業を任されている。勉強をして準備をしなければ、教室で、子どもたちを目の前にして、何も出来ず棒立ち、絶句することになりそう。それがこわい。ともかくも、妻からもらった特別な休日の前半を、学校ですごす。
そして、その日後半。
自分だけの時間、何もしない時間をすごしに、とっておきの喫茶店に行く。
ひと月に、一度くらい。それも、30分程度だ。短い。しかし、それでも、かけがえのない憩いの時間だ。
じっと、いろいろな考えにふける。
それが何よりも、自分をふりかえる、いい時間になっている。
あとは、ずっと、息をきらしながらマラソンしているような日常だから。
これが、居場所のうちの一つ、である。
一人で、じっとすごすための、静寂を過ごす為の、場所である。
ただし、これだけではない。他にも居場所をつくっている。
二つ目は、図書館である。
無料で勉強させてもらえ、机とイスがあり、空調がきいている。
おまけに、冷たい水も飲めて、トイレにもいける。
この図書館で、1次試験のための勉強ができた。とても、はかどった。
図書館がなかったら、どうだったろう。
学校でも家でも勉強の出来ない私は、とうてい1次に受からなかったにちがいない。
図書館には、今もたまに通う。
それは、ちょっと集中してノートにまとめものをしたり、教科の本を読むときだ。授業プランに参考にしたい本も、3色ボールペンをにぎりしめて、集中して読む。図書館はとっておきの、学習ルームである。
さて、実は、もう一つ、ある。
喫茶店である。さきの、心静かに、落ち着いて過ごす店ではない。
いわゆる、ファミレスだ。
ここは、図書館が休みだったり、あまりにも時間がなかったり、図書館が閉館時刻になってしまってしまったときの、緊急時に利用する。
ドリンクバーは、おかわりOK。本を開いて読んでいても、多少の時間なら目をつぶってもらえる。机がひろいから、ノートもとれる。
緊急時のみだから、1時間以上も居たためしがない。しかし、どうしても今日中に仕上げたい仕事があり、それが学校では集中してできないとき、あるいは教頭命令で早く帰る必要があるときに、仕事を進める避難場所として活用する。
30代子持ち転職組の臨任講師が、受験や仕事のために確保するべき居場所は、おそらく、この3つがおすすめです!
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