総合の時間に、SDGsについて学習を進めている。
17個ある目標のうち、1つめの「貧困」についてからはじまり、17つめの「パートナーシップで・・・」に至るまで、少しずつ子どもたちは意味や目的、具体的な取り組みなどを学習している。
目標の6番目に
「安全な水とトイレを世界中に」
というのがある。
最初に出し合った疑問で、これが話題になった。
ユニセフのパンフレットをみると、「トイレのない人は地球上に6億人以上」と書いてある。
なんでトイレなの?トイレはあるでしょう、ふつう・・・と、子どもたちは考えた。
まさかトイレが『ない』なんて、イメージできなかったわけだ。
そこで、トイレを調べ始めております。
今年から各学級に配備されたIT端末が役に立つ。ありがたいねえ。
わたしの勤務校では「Chromebook」が一人一台、用意されている。
調べ始めると・・・
DIFAR という団体が見つかった。
エコサントイレ、というものをつくり、地域に広めているらしい。
おまけに始めたのは瀧本里子さんという日本人。
青年海外協力隊員でボリビアに渡り、そこで娘のように家族のように接してもらったことからボリビアに恩返しをする形で野菜作り、健康福祉の提案、トイレ事業などを始めたようだ。
現地にトイレがないことはDIFARのホームページからも伝わってきた。
ニュースレターにはそのことが現地の日記のように、里子さん自身の言葉で書いてあり、非常に伝わってくるものがある。
クラスでこのことに興味をもち、自分の卒業論文で扱いたい、と言う子が増えてきた。
しかし、ちょっと資料が足りない。
「トイレをつくって、その後どう生活が改善したのだろうか」
という肝心なことが、くわしく書いていない。
「質問してみたいがどうか」
ということが話合われた。
このあたりは、現代っ子だなあ、と感心しますね。
今ではボリビアに住んでいる人にメールで質問ができる。
瀧本里子さんという方がどんな方かわからないが、質問出すだけ出してみよう、ということになった。
わたしはもちろん
「返事がくるとは限らないよ」
という確認を全員としておいた。
5年生の時も、なぜ広島でりんごをつくっているのか、と尋ねるメールをさまざまな果樹園に対して出したが、返事はほとんどこなかった。
丁寧に返事をいただいたのは、唯一、三次市で観光農園をされている、平田観光農園の平田さんだけであった。今でも感謝しております。(平田さんありがとうございました。おかげで「標高」とか「適温」という、果樹農家の大事な視点を子どもたちは学ぶことができました。)
(※平田観光農園へのリンク)
というわけで、きっとお忙しいと思われるボリビアの瀧本里子さん(DIFARというNPO団体)からお返事が来るとは限らないが、ダメ元で出してみようということになった。
学習の体験としてはメールを出すことも大事な過程だろうし、メールの文面を考えることも大事なことだろうと思ったので、子どもたちとその活動を進めることにした。
以下がその手紙であります。
さて、どうなるか。
17個ある目標のうち、1つめの「貧困」についてからはじまり、17つめの「パートナーシップで・・・」に至るまで、少しずつ子どもたちは意味や目的、具体的な取り組みなどを学習している。
目標の6番目に
「安全な水とトイレを世界中に」
というのがある。
最初に出し合った疑問で、これが話題になった。
ユニセフのパンフレットをみると、「トイレのない人は地球上に6億人以上」と書いてある。
なんでトイレなの?トイレはあるでしょう、ふつう・・・と、子どもたちは考えた。
まさかトイレが『ない』なんて、イメージできなかったわけだ。
そこで、トイレを調べ始めております。
今年から各学級に配備されたIT端末が役に立つ。ありがたいねえ。
わたしの勤務校では「Chromebook」が一人一台、用意されている。
調べ始めると・・・
DIFAR という団体が見つかった。
エコサントイレ、というものをつくり、地域に広めているらしい。
おまけに始めたのは瀧本里子さんという日本人。
青年海外協力隊員でボリビアに渡り、そこで娘のように家族のように接してもらったことからボリビアに恩返しをする形で野菜作り、健康福祉の提案、トイレ事業などを始めたようだ。
現地にトイレがないことはDIFARのホームページからも伝わってきた。
ニュースレターにはそのことが現地の日記のように、里子さん自身の言葉で書いてあり、非常に伝わってくるものがある。
クラスでこのことに興味をもち、自分の卒業論文で扱いたい、と言う子が増えてきた。
しかし、ちょっと資料が足りない。
「トイレをつくって、その後どう生活が改善したのだろうか」
という肝心なことが、くわしく書いていない。
「質問してみたいがどうか」
ということが話合われた。
このあたりは、現代っ子だなあ、と感心しますね。
今ではボリビアに住んでいる人にメールで質問ができる。
瀧本里子さんという方がどんな方かわからないが、質問出すだけ出してみよう、ということになった。
わたしはもちろん
「返事がくるとは限らないよ」
という確認を全員としておいた。
5年生の時も、なぜ広島でりんごをつくっているのか、と尋ねるメールをさまざまな果樹園に対して出したが、返事はほとんどこなかった。
丁寧に返事をいただいたのは、唯一、三次市で観光農園をされている、平田観光農園の平田さんだけであった。今でも感謝しております。(平田さんありがとうございました。おかげで「標高」とか「適温」という、果樹農家の大事な視点を子どもたちは学ぶことができました。)
(※平田観光農園へのリンク)
というわけで、きっとお忙しいと思われるボリビアの瀧本里子さん(DIFARというNPO団体)からお返事が来るとは限らないが、ダメ元で出してみようということになった。
学習の体験としてはメールを出すことも大事な過程だろうし、メールの文面を考えることも大事なことだろうと思ったので、子どもたちとその活動を進めることにした。
以下がその手紙であります。
1)なぜ、里子さんはボリビアという国を選んだのですか。
2)ボリビアの飲み水は、どんなふうに得ているのでしょうか。川の水や雨水などでしょうか?
3)里子さんは世界でも最貧国の一つといわれるボリビアに行き、貧困の対策として最初は野菜づくりについて指導されていたのですが、貧困の解決の前にトイレの問題を解決しなければならないことに気づき、トイレを建設されることをはじめました。なぜ、貧困の解決の前に、トイレの建設が大事だったのでしょうか。
4)実際に里子さんたちがトイレを建設し、みなさんが使うようになって感染症は少なくなってきたのでしょうか。
5)トイレをつくりつづけた時期がすぎ、今は目標を達成して次のステップに進んでいるDIFARや里子さんたちですが、トイレの良さを学んだ現地の方たちは、もしかしたらその後、トイレを自分たちでも増やしたり、作ったりすることをはじめているのでしょうか。もしそうならトイレは増え始めていると思うのですが、どうでしょうか。
6)最初、現地では、トイレをつくるよりも電機や自動車がほしい、と考えるような人の方が多かった、というのをホームページの記事で読みました。しかし、里子さんたちはあきらめずにトイレをたくさんつくりました。でもその場合、「トイレは要らない」と考える人たちの考えを、変えていかなければならなかったのではないでしょうか。要らない、と答える人たちが、「ぜひほしい」と気持ちを変えた瞬間、どんなことがあったのでしょう。なぜ住民の方たちは納得して、「トイレをつくろう」と考えてくれるように変わったのですか。
7)ボリビアで里子さんが暮らしていこうと決めたのは本当に大きな決断だったと思いますが、どうしてそのような大きな決断をすることができたのでしょう。なかなかそんなふうに自分の人生を、生涯をボリビアのためにささげよう、と考える人は少ないのではないでしょうか。里子さんはどうしてそんなふうに考えることができたのでしょうか。
8)ボリビアの暮らしをはじめるころ、苦労したことというのはどんなことでしたか。
さて、どうなるか。