わたしが約1年半前に記事にした「カルト防止教育」が、今こそ必要になってきたのかもしれない。
ここ何日か、ものすごい勢いでニュースになりつつあるのが、安倍元総理のことである。
安倍さんを撃ったとされる容疑者が「安倍元総理がカルト教団とつながりがあったと思い込んだ」と発言した(奈良県警提供の記事・情報)。
どうやらその【思い込み】が事実であったらしい。
こちらの番組で、その事実が明らかにされていた。
激震 旧統一教会と日本政治
問われる政治との距離感は
「教団票」で選挙支援“政界侵食”の原点は
今も続く被害…「先祖解怨」とは
植民地支配の恩讐も 文鮮明氏の対日観
旧統一教会は本当に保守的な宗教なのか
★ゲスト★
山口広(全国霊感商法対策弁護士連絡会代表世話人)
櫻井義秀(北海道大学大学院教授)
後藤謙次(ジャーナリスト)
パトリック・ハーラン
ここで報道されたのは、自民党とカルト教団との癒着であり、先祖があなたを許さない、という強い口調で人を脅し、金銭をとことんまきあげる詐欺行為で多くの裁判が発生している「統一協会」という団体が、今の自民党や安倍元総理とつよいつながりをもち、政治にかなりの影響を与えていたのではないか、というもの。
わたしには真実は分からないが、どうやらこのことの意味するものは大きい。
小学生から、【カルト防止教育】をはじめなければ!
信者をどう入信させたか、という過程が重要。
どうやら政治の中枢に切り込む方針だった旧統一協会は、
①ボランティアで選挙を手伝う。
②政治家の秘書に入り込む(ほぼボランティア)。
③選挙時の日常的な戸別訪問の過程で「国会議員事務所の人間」と言って信用させる。
④名簿をつくりセミナーに誘って入信させる。
などの工夫をしていたといいます。
また、霊感商法のトラブルの解決を支援していた弁護士の方によると、統一協会がよく使うフレーズに
先祖解怨(せんぞかいおん)=せんぞのうらみをとく
というものがあり、先祖のためにも入信しなさいというもの。
現世であなたが邪教にはまれば、先祖が報われない、先祖は助けてくれとあなたに言っている、先祖が合図をおくるとあなたを苦しめる、交通事故、愛情に恵まれない結婚、トラブル、そういうものにあなたがみまわれる、地獄に落ちた先祖があなたに合図を送っているのです、その先祖を苦しめないために、お金を積みなさい、というそうです。(山口弁護士による)
先祖と現世との「つながり」を納得させるそうです。
こういうもっともらしい話を聴き、信じる人もいる。
これは「信教の自由」の範疇を超えており、不安にさせ、脅して金を巻き上げる、という点では、詐欺でありましょう。
こうしたことを行うことで入信する政治家もおり、政治家は国民の公的な福利のために仕事をするのでなく、カルト教団のために政治をするようになっていくわけですね。
このことを小学生時代にきっちりと指導しなければ、多くの人が「カルトとはなにか、洗脳とは何か」を知らないまま人生を生きることになってしまう。小学校で指導しないといけないのです。
ちなみにカルトとは何か、裁判所で示されていまして、
①正体を隠して勧誘
②監禁して洗脳
③強制的集金義務
④内情について他言を禁じ世間には嘘をつく
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上記が札幌地方裁判所の平成24年3月29日の判決文を基準にしたもの。
それに、
⑤脱会を許さない
ということを付け加える識者の方もおられます。
この上記の項目だけでも、小学校の高学年~中学生~高校生くらいまで、教えることが必要でしょう。一昔前なら、大学へ行けばカルト洗脳について学べたらしいですが。
写真は、霊感商法で売りさばかれた3500万円の壺だそうで。