文科省が出している答申ではこう述べられている。
これを読み解いていかなければならない。
いったいどういうことなのか?
100人の先生がいたら、100通りの解釈のできるものなのか?
それとも、100人の先生が、この文章の意味を、きっちり1つに解釈できるものなのか?
上の文章の中で、「児童」が主語になっている部分を列挙してみた。
肝心なのは、これを学校生活のどの時間にするべきなのか、というテーマだ。
時間を指定しないと、先生たちは日ごろの行事や授業推進日程に忙殺されてしまい、具体的に実行しないまま時が過ぎる、ということにもなりかねない。時間をいつ、と断定することが大切だ。
1)すべての学校生活を通して上記を実現する
2)総合的な学習の時間内に上記を実現する
3)特別活動や学活の時間に上記を実現する
さて、どの時間帯なのだろうか?
とくに、7番目の
児童生徒がこれまでの経験を振り返ったり、これからのキャリアを見通したりしながら、自ら適切に学習課題を設定し、というのは、具体的にどのタイミングで行うことなのだろうか?
これが、いわゆる「個別最適化の時間不明問題」である。
いつやるの?
学習指導要領には言及されていない。
だれか、文科省に聞きに行ってくれる第三者はいないだろうか?
というのも、教員がこれを文科省に尋ねると、すぐに県教委や市教委に電話がいき、担当者から
「なんでいきなり文科省にきくんですか」
と叱られてしまうからである。
だって、市教委に聞いても、県教委に聞いても、よくわからないんだからしょうがない。
このブログを見た文科省の先生、ぜひ教えてください!
コメント欄からでだいじょうぶです。
よろしくお願いします。
『全ての子供に基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させ、思考力・判断力・表現力等や、自ら学習を調整しながら粘り強く学習に取り組む態度等を育成するためには、教師が支援の必要な子供により重点的な指導を行うことなどで効果的な指導を実現することや、子供一人一人の特性や学習進度、学習到達度等に応じ、指導方法・教材や学習時間等の柔軟な提供・設定を行うことなどの「指導の個別化」が必要である。
基礎的・基本的な知識・技能等や、言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力等を土台として、幼児期からの様々な場を通じての体験活動から得た子供の興味・関心・キャリア形成の方向性等に応じ、探究において課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現を行う等、教師が子供一人一人に応じた学習活動や学習課題に取り組む機会を提供することで、子供自身が学習が最適となるよう調整する「学習の個性化」も必要である。
「指導の個別化」は一定の目標を全ての児童生徒が達成することを目指し、個々の児童生徒に応じて異なる方法等で学習を進めることであり、その中で児童生徒自身が自らの特徴やどのように学習を進めることが効果的であるかを学んでいくことなども含みます。ICTを活用することで得られる新たなデータも活用し、きめ細かく学習の状況を把握・分析したり、個々の児童生徒に合った多様な方法で学んだりしていくことで、確実な資質・能力の育成につながっていくことが期待されます。また、学習履歴(スタディ・ログ)、生活・健康面の記録(ライフログ)等、児童生徒に関する様々なデータを可視化し、学習方法等を提案するツールなど、新たな情報手段の活用も考えられますが、そのような新たな情報手段の活用も含め、児童生徒が自らの状態を様々なデータも活用しながら把握し、自らに合った学習の進め方を考えることができるよう、教師による指導を工夫していくことが重要です。
「学習の個性化」は個々の児童生徒の興味・関心等に応じた異なる目標に向けて、学習を深め、広げることを意味し、その中で児童生徒自身が自らどのような方向性で学習を進めていったら良いかを考えていくことなども含みます。例えば、情報の探索、データの処理や視覚化、レポートの作成や情報発信といった活動にICTを効果的に使うことで、学びの質が高まり、深い学びにつながっていくことが期待されます。また、児童生徒がこれまでの経験を振り返ったり、これからのキャリアを見通したりしながら、自ら適切に学習課題を設定し、取り組んでいけるよう、教師による指導を工夫していくことが重要です。
この点に関連し、平成28年答申でも、子供たちが自分のキャリア形成の見通しの中で、個性や能力を生かして学びを深め将来の活躍につなげることができるよう、学校教育で学んだことをきっかけとして、興味や関心に応じた多様な学習機会につなげていけるようにすることも期待されている、とされています。[脚注3] 主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の中でも、児童生徒が自ら学習課題や学習活動を選択する機会を設けるなど、児童生徒の興味・関心を生かした自主的、自発的な学習が促されるよう工夫することが求められています。
「指導の個別化」と「学習の個性化」を学習者視点から整理した概念が「個別最適な学び」ですが、これを教師視点から整理した概念が「個に応じた指導」です。学習指導要領の総則では「児童(生徒)の発達の支援」の項目において、「個に応じた指導」の充実を図ることについて示しています。[脚注4] 「個に応じた指導」に当たっては、「指導の個別化」と「学習の個性化」という二つの側面を踏まえるとともに、ICTの活用も含め、児童生徒が主体的に学習を進められるよう、それぞれの児童生徒が自分にふさわしい学習方法を模索するような態度を育てることが大切です。』
これを読み解いていかなければならない。
いったいどういうことなのか?
100人の先生がいたら、100通りの解釈のできるものなのか?
それとも、100人の先生が、この文章の意味を、きっちり1つに解釈できるものなのか?
上の文章の中で、「児童」が主語になっている部分を列挙してみた。
【これからの時代に児童生徒が自ら学ぶ内容について】児童生徒がこうなるように、上記のような学びができるように、教師は指導をせよ、というのである。
1〇児童生徒自身が自らの特徴やどのように学習を進めることが効果的であるかを学んでいくこと
2〇一定の目標を全ての児童生徒が達成することを目指し
3〇個々の児童生徒に合った多様な方法で学んだりしていくこと
4〇児童生徒が自らの状態を様々なデータも活用しながら把握し、自らに合った学習の進め方を考えることができるよう
5〇個々の児童生徒の興味・関心等に応じた異なる目標に向けて、学習を深め、広げること
6〇児童生徒自身が自らどのような方向性で学習を進めていったら良いかを考えていくこと
7〇児童生徒がこれまでの経験を振り返ったり、これからのキャリアを見通したりしながら、自ら適切に学習課題を設定し、取り組んでいけるよう
8〇児童生徒が自ら学習課題や学習活動を選択する機会を設ける
肝心なのは、これを学校生活のどの時間にするべきなのか、というテーマだ。
時間を指定しないと、先生たちは日ごろの行事や授業推進日程に忙殺されてしまい、具体的に実行しないまま時が過ぎる、ということにもなりかねない。時間をいつ、と断定することが大切だ。
1)すべての学校生活を通して上記を実現する
2)総合的な学習の時間内に上記を実現する
3)特別活動や学活の時間に上記を実現する
さて、どの時間帯なのだろうか?
とくに、7番目の
児童生徒がこれまでの経験を振り返ったり、これからのキャリアを見通したりしながら、自ら適切に学習課題を設定し、というのは、具体的にどのタイミングで行うことなのだろうか?
これが、いわゆる「個別最適化の時間不明問題」である。
いつやるの?
学習指導要領には言及されていない。
だれか、文科省に聞きに行ってくれる第三者はいないだろうか?
というのも、教員がこれを文科省に尋ねると、すぐに県教委や市教委に電話がいき、担当者から
「なんでいきなり文科省にきくんですか」
と叱られてしまうからである。
だって、市教委に聞いても、県教委に聞いても、よくわからないんだからしょうがない。
このブログを見た文科省の先生、ぜひ教えてください!
コメント欄からでだいじょうぶです。
よろしくお願いします。