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家庭訪問 ちぐはぐな会話・その1
「うちの子、野菜を食べないんですけど、大丈夫でしょうか」
「あ、そうですか。正直、あまり気にしていませんでしたが、なにか気になりますか?」
「給食の野菜を食べないので、前の先生から、よく叱られたそうで」
「ふーむ。叱られた・・・わたしも、叱った方がいいですか?」
「あ、いえ・・・食べなくてもいいんですか?」
「どうでしょう・・・。本人は、どんな感じですかね。なにか困ってる様子があります?」
「・・・体の方は大丈夫かな、と」
「健康面は・・・まあ、学校は一度も欠席なく、体育の授業でも思い切りやれているみたいですけどね」
「ははあ・・・あんまり野菜を食べないので・・・野菜は食べなくても大丈夫ですかね?」
「ははあ・・・大丈夫だと思いますけどネ・・・。どうでしょうネ」
このあと、わたしは、保護者の方の片方の目を、かぎりなくじっと見つめます。
すると、おうちの方は、少し動揺したような表情で、
「ははあ・・・大丈夫でしょうか、ねェ・・・」
と、たいてい、繰り返し、腕を組んで、おっしゃいますナ。
わたしも、同じ回数だけ、
「ううん・・・大丈夫だと、思うんですけド、ねェ・・・」
と、腕を組んで、言います。
家庭訪問 ちぐはぐな会話・その1
「うちの子、野菜を食べないんですけど、大丈夫でしょうか」
「あ、そうですか。正直、あまり気にしていませんでしたが、なにか気になりますか?」
「給食の野菜を食べないので、前の先生から、よく叱られたそうで」
「ふーむ。叱られた・・・わたしも、叱った方がいいですか?」
「あ、いえ・・・食べなくてもいいんですか?」
「どうでしょう・・・。本人は、どんな感じですかね。なにか困ってる様子があります?」
「・・・体の方は大丈夫かな、と」
「健康面は・・・まあ、学校は一度も欠席なく、体育の授業でも思い切りやれているみたいですけどね」
「ははあ・・・あんまり野菜を食べないので・・・野菜は食べなくても大丈夫ですかね?」
「ははあ・・・大丈夫だと思いますけどネ・・・。どうでしょうネ」
このあと、わたしは、保護者の方の片方の目を、かぎりなくじっと見つめます。
すると、おうちの方は、少し動揺したような表情で、
「ははあ・・・大丈夫でしょうか、ねェ・・・」
と、たいてい、繰り返し、腕を組んで、おっしゃいますナ。
わたしも、同じ回数だけ、
「ううん・・・大丈夫だと、思うんですけド、ねェ・・・」
と、腕を組んで、言います。