小道モコさん。
ASDの診断を受け、「わたし、空を飛べるかも」というくらい、自由を感じた、という。

「私は、自分がASDと知るまで、ずっと自分の翼を隠して生きてきました。隠さないと生きてこれなかったからです」

佐々木先生もおっしゃっているが、

「まわりの無理解が一番つらいこと」

なのだ。
理解するだけで、本当にまず救われる。
しかし、その理解がむずかしい。
小道モコさんは、多くのひとに、ASDを理解してほしいと、今回の著書を出された。

本の最初にある、読者へのメッセージで、最後にこう述べられている。

「子どもたちの翼が、折れないことを。 翼を隠す必要などない、と自分で自分を肯定できることを。私は願っています。」



きみは大丈夫、きみにいてほしい、きみが大切、きみが必要・・・

人間は、うまれてから死ぬまで、人に受け入れられ、人に愛され、人とともに歩きながら一生を終えるべき。




最後まで読んでみて、
多くの人に、この本を読んでほしい、と思うが、とりわけ同僚に勧めたい。
まっさきに、教頭に話をした。

朝、本を教頭先生の机上においた。
時間のあるときにみてもらいたい、と話し、購入希望を伝えた。
学校はジャングル、というページに、ふせんを貼っておいた。
教頭先生が、

「あれ、先生、買っておくよ」
と、昼休みに言ってくれて、いい教頭だなあとまた思いましたよ。


明治図書からも、ぜひ小道モコさんの本を出してほしいですね。
とくに、学校のことをくわしく!!
教室での先生のふるまいが、すべて「忙しすぎてついていけない」というあたりを、くわしく!

話しながら黒板に書く、黒板に書きながら唐突に質問する、「いいですか」とわけのわからないことを尋ねる、突然の避難訓練は地獄・・・・


本を読んでいると、モコさんが「教室は地獄」と思う意味がだんだんと伝わってくる思いがします。

おすすめです!