困らない叱らない。新間草海(あらまそうかい)の教室日記

漂流する人生からつかんだ「困らない」生き方とは。
転職を繰り返し、高卒資格のまま小学校の教員になった筆者のスナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

カテゴリ: 人生とは・・・

なにを食うか、ということ。

給食がおいしい、ということ。 それが、もっとも基本かと思う。 「おいしかった」 という感覚が、子どもたちの脳裏の奥底、心の深奥に残っていくかどうか。 人生を肯定的に見るかどうか、 人生観の大事な部分を、教育することはできない。 教えて、なんとかなるものではな …
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ハビビ元大統領と東ティモールのこと

今年9月、インドネシアの元大統領が死去した。 ハビビ元大統領だ。 その大統領が病床に臥せっているとき、お見舞いに来たのが、東ティモールの大統領。 つまり、宿敵が来た。 敵がきたから、緊張して迎えるのかと思ったら、なんと抱擁した。 ふたりとも、お互い両者とも、 …
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世界一の長寿国である日本で生きて・・・

引っ越してくる日系ブラジル人の父親と面談した。 学校のことをあれこれと説明し、校舎内を案内して回った。 子どもが学校へ登校するようになるのはまだ先だが、父親が先に家族の居住環境を整えるため、こうやって家族より先に越して来て、あれこれと準備をしている。 父親 …
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梅原猛と梅棹忠夫~科学と哲学の間~

. 高校の図書館で、梅原猛さんの本を一時期、順に読んでいた。 その隣に並んでいたのが、梅棹 忠夫さんの本。 両方とも、名前が『梅』なので、゛うめ゛繋がりで面白がって読んでいるうち、双方に共通のもの、あるいは少しちがったものを感じ取り、一年くらい楽しんだ記憶が …
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わたしはネアンデルタール人

ネアンデルタール人について、先ごろ、NHKスペシャルで放映されていたのをご存知だろうか。 わたしはそれまで、ネアンデルタール人というのは、われわれホモサピエンスよりも大柄で野蛮であり、ちっとばかし頭脳がゆるくて、そのため滅んでしまった、というイメージを持って …
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高校生の自分へ、手紙を書いている。

最近、高校のころを思い返すことがありました。 それは、わたしの写っている古い写真を実家の母が物置?から見つけ出し、「こんなのがあった」と小包で送ってきたからです。 その写真を見ると、若い男の子が着物を着て高座にあがり、落語を演じています。 懐かしい。文化祭 …
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理想がなくたって、だいじょうぶ。

.あと、ひと月で4月。これから新しい生活をスタートさせる人も多いのだろう。 新聞記事で、就職のことが特集されていた。 今年は売り手市場だとかで、例年よりは就職率が良かったらしい。 わたしは氷河期世代。どこもかしこもバブルの打撃で立ち直れない時期だった。 「なぜ …
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コストダウンという考え方

. 経営者なら、コストダウンを懸命に考えるのが仕事だろう。 一番のコストダウンは、戦争放棄。 宮澤喜一元総理大臣が、娘さんに、 「戦争しないのがいちばん儲かる」 というようなことを言っていたそうで、それは一理あるなあ、と思った。 ともかく、会社でも組織でも …
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自戒を込めて~あと20日~

. いよいよ、残りの登校日数が少なくなってきた。 もう20日ほどで、この一年度が終わる。 今思えば、あっという間だった!! 春が過ぎ、夏になり、秋になり、すぐに冬。 もうすぐ、卒業だ、終業式だ、クラスのお別れだ。 今年は父を亡くしたこともあって、「人生」という …
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人は、事実ではなくて「感想」で苦しむ

. 中国のむかし話を、子どもたちに読んで聞かせた。 それはアジアの昔話を集めた本でしたが、こんな話です。 『中国のある地方に、ワンという男が住んでいた。 ワンは木こりで、毎日、山にでかけた。 ある朝、家の玄関で慌てふためいた。肝心の道具である斧がなくなってい …
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学校は社会の縮図だという当たり前の常識?

. 学校でしっかり勉強することができる子どもは、会社でもきっときちんと働くことができる。 同じように、家庭でしっかり家事などをして働くことができるお父さんは、会社でもきっときちんと働くことができる。 同じように、部活でしっかり活躍できる子どもは、会社に勤め …
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生まれて初めてのこと

. 父が亡くなる前のこと。 家族で病室にいたら、 「昨晩、息がくるしくて、死にそうだったよ」 と、当の本人が言った。 思わず、 「死にそうなときって、どんな感じなの?」 と尋ねると、 「いやあ、お父さんも生まれてはじめてのことで、死ぬってのがどんなのか、 …
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父の見舞いで、思うこと

. 父が入院しているので、見舞いに行った。 この父には感謝している。 とくにありがたいのは、 わたしが人生を、かなりナメていたことを、許してくれていたことである。 今でも私は、人生を甘いと感じ、ナメた感じがあるのだが、 それも、しずかに許容してくれている。 …
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「責めない」という選択

. 家族を殺された方が、殺人犯のもとへ面会に行く。 そこで、 「あなたが幸せになることでしか、解決は無い」 という。 殺人犯は、涙を流して、声を震わせながら、 「わたしが幸せになっても、いいんですか」 と、言葉を絞り出す。 殺された家族のことを思うと、居 …
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残業0(ゼロ)に賛成

. 残業0(ゼロ)というのが、いちばんいい。 今の社会の仕組みの中では、核家族が多いからね。 子どものまわりに、大人はやっぱりいた方がいい。 それも、ゆっくりとした大人がいて、 なんとなく「静養」している雰囲気がいい。 忙しそうで、不機嫌でいる大人を見る …
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【教員採用試験】を受けるかどうかで悩む人へ

. 長い間、ブログを続けていると、採用試験関係の悩みごと相談も舞い込む。 ブログページの、メッセージ機能で、わたくし、新間へ簡単なメールが届く仕組みになっています。 しかし、このような質問に、ほとんど、何も回答できずにいます。ごめんなさいネ。 「わたしは採用 …
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多様は「一つ」の証拠

. 子どもといっしょに、図書室で図鑑を読む。 小学校の図書室には、高級な図鑑が何種類も置いてある。 「ポプラディア」の大図鑑とか、知ってます? ・・・絵も写真も、すごい量ですよ。 きっと、予算が潤沢なのでしょう。(国の将来を考えたら、スバラシイことだ) …
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夢や希望が、無くても許される社会へ

. 道徳の副読本。 夢とか希望、とか、強調しすぎ。 と、思うときがある。 道徳の資料に、「夢」を語る、というのがありまして・・・。 するとネ、子どもたちみんな、 ほぼ全員が、『職業』を言うのですよ。 あれ? 夢って、職業のことだっけ? と。 必ずしも …
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「それができたら、苦労しませんよ」

. 新間先生のいうことは分かります。 でも、それができるんなら、だれも苦労しませんよ。 そう、言った途端、何が起きるか。 脳に、フィルターがかかる。 「それは、むずかしいこと」 「それは、ほぼ不可能なこと」 「それは、特別な人しかできないこと」 たった一言、 …
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 「困らない」への道 その2

. (「困らない」への道 その1より つづき) 教師になってからは、仲間に恵まれた。 現場の、同じ職員室の仲間や先輩にもめぐまれたが、 なによりも、同じ地域ですごす、気の置けない友人たちがいた。 わたしの話に、親身になって、耳をかたむけてくれた。 わたしが …
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「困らない」への道 その1

. わたしが困らないようになったのは、幼いころに受けた経験もあるし、 また、10代、20代に周囲のいろいろな人や事象から、学び、影響を受けてきたからだと思う。 30代になり、ほぼ、 「これは、人生、困らないでも行けるかもな」 と思い出して、 教師をめざすよ …
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無抵抗と、不服従

. 人間の宿命とか、運命と言うものがあるのだろうか。 あるとしたら、それは生まれた時代のことではないだろうか。 生まれ落ちた場所や、自分をとりまく社会、家族、 赤ん坊は、それを自分で選ぶことができない。 そして、人は、その中で、 どうしても、 無抵抗 で …
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肝心なものは手に入れられない

. 運動会でうんと高いピラミッドが完成しても、なんだか中身がスカスカだと、後味が悪い。 校庭に、怒声罵声が響きわたり、嫌みや皮肉を言われまくって、子どもたちがげんなりした顔でつくったピラミッド。 親も先生も、後味が悪すぎて、感動も何もないもの。 結果は手に …
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「なんか、世の中、ずるいよね~」

. 職場の親睦会(飲み会)がありました。 研究会や部会、学年会でまだお互いにほとんど話したことのない人がいる。 出会ってまだ2週間のお互いで、ちょっと懇親会、ということになった。 二次会で、複数の先生にさそわれて、岡崎市内の小さなお店に行きました。 ちょっと …
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感情の名前を、教えない

. わたしは、感情の名前を、教えない。 学習指導要領に、すべての感情の正しい名称を教える、というのがあれば、教えるだろうが・・・。 体験したことも無い感情の名前を、 「悲しみ」 と教えるのではなく、 「なんか不思議な感じ方」 としか、言わない。 あなたな …
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ジェットストリームの思い出

. 中学生の頃、TOSHIBAのSUGARというラジカセを買ってもらい、毎晩聞いた。 チューナーをFMに合わせると、深夜近くになって、ジェットストリームが始まる。 勉強しながら、という名目で聴くのだが、ジェットストリームの頃になると だんだん瞼が重くなって …
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「知識」と「意見」を分ける その2

. 人生をうまく生きるため、知識を得ようと本を読むのは、ムダなこと、なのかもしれない。 そこに潜んでいるのは、すばらしい知識、ではなく、ただの「意見」にすぎない。 半世紀ほど前、母乳かミルクか、どちらが正しいか、という議論があったそうな。 また、3歳児まで …
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「知識」と「意見」を分ける

. 「知識」という言葉に、絶対的な肯定感をもつのが、多くの日本人だろうと思う。 知識が武器であり、知識が生活を便利にし、知識が人間としての深みを増してくれる。 人生は、知識で豊かになるもの。 これは、そうである、と私も思う。 「知ること」が、人生の最大の楽 …
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閻魔さま!おねがい!

. おそらく、2017年は、『閻魔さま』が、流行すると思う! 小生は、ずいぶん以前から、 「閻魔さま」 について分析しつづけているのですが、 「閻魔さま」 は、受ける要素がたっぷり、詰まっている。 2017年は、ぜったいに、閻魔ブームがくる、と思う。 いや …
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レッドの懸垂

. 夕方。 まだそれほど暗くない夕暮れの入り口という時間帯だった。 高速道路のサービスエリアで停車し、トイレから帰る途中、ふと、ある人間の姿が目に留まった。 その人は、うす暗くなったためか、トイレの前の照明をたよりに、そこにいたようだった。 わたしは思わずた …
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と・き・の・な・が・れ

. 年末の大掃除。 荷物をひっくり返していると、段ボールの中から、思いもよらぬモノが出てくる。 古い写真やアルバム、手紙、何か記念のつもりだったのだろう、切符や美術館の入場券まで出てきた。 小さな文庫本が、いくつか出てきた。 20歳で大学を辞め、牛を飼って …
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運が良すぎる件

. 病気らしい病気をせず、元気に毎日働けてあることに感謝をしている日々である。 このように元気になれたのは、玄関に飾ってある蛙の置物のおかげである。 蛙の置物がテレビの前に置いてあるときは、なんだか調子が悪かった。 しかし、その蛙を偶然にも玄関に置いたとこ …
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戦争の映画を深夜に見るのはやめた方がいい

. 8月15日。 終戦記念日。 日本で暮らしていると、夏は戦争のことを考えることになる。 水木しげるの漫画で、いわゆる戦争を描いた作品群がある。 若い上官が「突撃!」と言いながら大勢の兵隊と共に死んでいくレイテ島の作品を見ると、こんな現実があったらすぐに卒倒し …
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扇風機を強制的に涼しく

. うちにはクーラーがなく、扇風機しかない。 朝晩がわりと冷えるから、それでOKなのである。 しかし、日中の昼間。 夏休みの猛暑の中では、これはキツイ。 うだるような陽炎がたちのぼる部屋の中で、アタマに思い浮かぶのは、灼熱の砂漠、シルクロードの幻想だ。 ま …
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ふと、やってみたくなるもの

. 老人が消えた、というミステリー騒ぎがあった。(前回参照) 子どもというのは、毎日何かしらの新鮮な話題に興味を持つ。 だから、同じ話題が何日も続くということが少ない。 このミステリー話も、その時だけの盛り上がりで、それ以外はさしたることもない。すぐに消えて …
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人は何かをするために生まれてきたのではない。

. 充実感や達成感を得るために生まれてきたのでもない。 そもそも、何か事がらを進めたり、達成したものを得るために生まれてきたのではない。 では、なんのため? 人生は、 何かをしてはいけない、というのではない。 しかし、何かをするため、ではない。 では、なんの …
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秋の空を見て思うことは一人ひとり違う

. おなじ空を見ても、一人ひとり、思うことが違う。 「やっぱり、秋だねえ。さびしそうな気配になってきた」 さびしそうに感じている人は、なぜそう感じるのか。 「いやあ、きれいで気持ちのいい天気だねえ。山日和だよ」 山の大好きな人だ。 みんな、自分の心のフィル …
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リア充について

. 『リア充』、という言葉があって、わたしはずいぶん面白い感じを受ける。 カタカナと漢字がくっついているのもユニークだし、「リ・ア・ジュー」という、さいごの音感の、 ジューッ・・・ という音も、とても面白い。 夏休みで少々ボケてきたのか分からないが、ちょっ …
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人に愛されている実感

. 子どもたちが夏休みになって、学校へ通ってこないので、我々先生たちはちょっとだけ時間ができる。 それで、わたしは最近、よくスーパーへ買い物に行くようになった。 夕方、定時に退勤することができるからで、まだ空の明るい時間にスーパー店内を歩いていると、 「うぉ …
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不満が無いから、

. 不満が無いから、大地と話をする。 不満が無いから、太陽が挨拶してくれる。 不満が無いから、向こうの道を だれかが横切る気配が、分かる。 不満が無いから、みんなが 何をしようとしているか、感じ取れる。 こころが身軽であること。 なにも持たなければ、受け …
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人生の、最大のなぞ

. 以前、1年生の担任であった頃。 知的障害学級のSくんが、登校するのは大変でありました。 お母さんといっしょに昇降口に到着すると、彼は実にゆっくりとした動作で、 くつをぬぎます。 その間、お母さんも、 実にゆっくりと、 彼の横で、立っています。 たいした …
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上手にテレビを見るコツ

. 「テレビを上手に見る方法」という本なら、うちの嫁様が書ける。 どこか出版関係の方、ぜひご相談ください。 その、テレビ視聴歴ウン十年、というセミプロの嫁様に言わせると、そのコツは、 「石の上にも3年」 ・・・だそうだ。 テレビも、面白くなくても、ひたすら …
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三角帽子の小人

. 前回からの、つづきです。 さて、ここで、壮大な思考実験をしてみる。 もしも、仮に。 この人間の反応が、まったく逆だったらどうだろうか。 つまり、相手を変えようと欲した瞬間、ものすごい快感に包まれるとしたら、どうだろう。 そうふうに、つまり、今とは逆 …
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蒙古斑の少年

. 近所の温泉。 私は湯につかって、のんびりと来し方、行く末を案じておりました。 ふと目の前を見ると、小さな男の子が歩いている。 わたしはつい、見てしまう。 いや、ホントは、見る気ないですよ。 でも、目の前をつーっと通っていくのだから、ま、仕方なしに、見てし …
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バレンタイン、ウイスキー入りにご注意

. 「いいな、大人はお酒を呑めて!」                               このセリフのあと、つづきがあるのです。 なんだと思います?                              「いやなこと、忘れられるんでしょう」 ・・・ …
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【夢】心頭滅却すれば

. 護摩壇の炉の中に、炎が勢いよく燃えている。 「はよう、滅却(めきゃ)れ!」 にらみつけているのは、背の高い、いかにも力の強そうな僧だ。 足元が冷たく、じんじんとする。地底から雪氷がかみついてくるよう。 ところが顔は、噴き上がる炎に照らされて、熱くてたまら …
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相手の期待に応えない自分で、当然

. 他人の視線が気になるとか、怒られるのがいや、とか、苦手とか。 強く言われるのが苦手、上司が苦手。 そういう子、多い。 人間関係に疲れるとか、人間が苦手、とか。 で、どうやって人間関係を楽にするかっていう話で、 人間関係の呪縛や疲れから自分を解放するため、 …
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「怒り」は、コントロールするものではないよネ

. わたしが、「叱らない」というのを面白がって、こういうところに書いているからか。 よくこんな意見・感想をもらう。 それは、 「だって、思わず子どもの言葉に、カッチーンとくることだってあるじゃない」 「そのときに、この怒りをコントロールするなんて、無理じゃな …
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アマゾンの少数民族ピダハンの賢さ

. NHKの番組「地球ドラマチック」が面白い。 最近見たのが、不思議な言語を話すアマゾンの少数民族ピダハンの話。 どこが面白いかって、このピダハンという民族、思い切りローカルな言語しか使っていないこと。 世界でこのピダハンの言葉を話せる外国人は、たった3人だけ …
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