
カテゴリ: 「子ども」とは

わが子が進級すると、親としてはいろいろと聞きたくなるものです。どんなクラス?先生はどんな人?友達はできた?
興味や関心を親が示してくれるので、子どもとしては、そういう会話は楽しいようですね。
きっと、次の日も学校から帰宅すると、さっそく報告してくれることで …
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韓国の悪口とアッポーペン
これはどこでインプットされたのかなあ、と不思議に思うことですネ。
韓国のことをどれだけ知っているのか、ほとんどなにも知らない小学6年生が、韓国の悪口を言っております。
おそらく、何の気なしに、というか、あまり意味なく、なにかそのフレーズを聞いたままに、その …
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意見のバランスを取ろうとする子
おもしろい子がいる。
わたしは担任ながら、彼のファンである。
なにがというと、彼はいつも、「反対意見」を言おうとするのである。
このことは、教師をやっていればだれしも思うだろうが、たいへんな幸運とよべる。
自分のクラスの意見がすぐにまとまり、なにも紛 …
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切り替え、ということ
嫁様が保育施設で勤務し始めたため、いろんな考察をしている。
たとえば、朝、母親からさっと離れる子どもと、なかなか離れない子。
逆に、夕方、保育園へ母親が迎えに来た時、すぐに飛んでいくかどうか・・・。子どもの中には、何か玩具などで遊んでいて、すぐに帰る気分に …
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持ち帰りの技術
学期末に近づくと、子どもたちは荷物を持ち帰ります。
最終日、両肩に荷物を食いこませるようにし、両手両肩にすべてぶら下げて帰宅する猛者もいる。
「せんせ・・・くるしぃ・・・」
だ、だいじょうぶ?と聞くが、
「なんとか・・・帰ります・・・」
歯を食いしばって …
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スキーウェアを持ってきた子の話し
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ある女の子が、スキーウェアをもって学校へやってきた。
久しぶりに雪が積もったからです。
そして、ふだん仲の良い学友たちがスキーウェアを持ってきていないのを知り、
「えー、今日はみんなウェアを持ってくるかと思ったのに」
と言って残念がっている。
すると、ふだ …
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個性、感覚、すべて異なるのが当然
子どもは、一人ひとり、異なる。
どうちがうかというと、かなり、ちがう。
なにせ、親がちがう。
親の個性があり、価値観がちがう。
親の本音もちがうし、社会的な立場も違う。
大人としての意見もちがい、好みも違い、世の中への姿勢が異なる。
つまり、環境がかなり異な …
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三橋美智也とフランク永井について
日記を読んでいたら、
「先生に質問です。カラオケの18番は何ですか」
とあった。
正直に「森進一」と答えたところ、次の日にその返信が書いてあり、
「ぼくのおじいさんは、三橋美智也が上手です。ぼくもちょっと歌っています」
とのこと。
いまどきの小学生は三橋美智 …
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猫が毛だらけな理由
くたくたになって帰宅したとき、ふわふわの毛布にたおれるように横になることがある。
そうすると、そこにふわふわな毛布の触感を得て、なんとなく、心が軽くなる。
これはまったく理屈に合わないことだ。
脳内の思考や苦労ごとや心配がなくなったわけではないのにも関わら …
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自分に対する不足感
自信がない、自己肯定感が薄い、というけど、
自分に対する不足感のようなものかな。
その「不足」とは何か?
もともと、「不足」はない、はず。
赤ちゃんで生まれたとき、どんな顔つきだって、どんな泣き声だって、愛された。
「わあ、かわいい!」と祝福された。
いつか …
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恋多き少女たちの奮闘ぶり
小学生の男子というのは、なぜもこう、忘れ物が多いのでしょう。
「先生、わすれました」
と報告する顔に、悪びれる様子はまったくなく、本人もどうして無いのか、不思議そうな顔さえしている。
「なんでだろう。プリント、入ってないや」
入れてないからだろッ!
わ …
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学校が資本主義的になりきれないわけ
掃除を一生懸命にしている姿を見ると、心がうたれる思いがする。
なんで、ここまでしてくれるんだろう。
どうしてこの子は、ここまで、きれいにしよう、と思ってくれているのだろう。
カメラは向けないけれども、わたしの心には、その姿がしばらくずーっと、写っているよ …
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その子らしさを考える
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今日は、久しぶりの休暇、という感じがした。
3学期の通知表を書き終わり、教室の荷物も大きなものを片付けて、
なかなかにさっぱりした。
午後、ちょっと遠出をして、山の方の温泉場へ行った。
湯につかりながら、4年生の1年間を振り返っていた。
お互いがお互いのこ …
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子はまったく完成されていて、かつ未完のまま
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2月になると、担任と子どもたちの距離感というのは
なんとも近くなっています。
わたしが気にするであろうことを、サッと感知して
「あ、先生、〇〇くんは校庭行ったー」
わたしはその声に、ぎょっとします。
あなたはエスパーか。
「先生、〇〇しといたよ」
「先生、 …
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友だちに認めてもらうこと・・・
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2分の1成人式に向けて、ちょっとずつ進めている。
1)自分ってどんな人間か、思うこと
2)赤ちゃんの頃、保育園の頃、4年生までの自分
をふり返ってみる
〇どんなことが楽しかったか
〇できてうれしかったこと
〇みんなにしてもらえてうれしかったこ …
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不機嫌なときには他の人に嫉妬しやすくなる
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「嫉妬」という感情を切り口に、自分を観察することができるのは古来から知られている。
かの有名な哲学者も、ルサンチマン、という言葉で、「嫉妬」に向き合っておりますナ。
さて、子どもは自分では、「嫉妬」なんてしたことない、という子もいる。
ところが、ちょっと …
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花いちもんめは、天下分け目の戦い
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花いちもんめをはじめたところ、すぐに悲鳴が。
見ると、Aくんたちが足で蹴りあっている。
すぐにストップし、いったいどうしたのか、と問う。
「だって、敵が蹴ってきたから!」
蹴らないでやろう、と確認して再度スタート。
今度はAくん、相手のじゃんけんの仕方 …
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なぜ、景品をもらえないと、イヤになるのか
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景品がもらえないと、くやしくて泣きたくなる。
人生は、勝つか負けるか。
いかなる勝負でも、負けたくはない。
たぶん、そういう考えの子も、けっこう多いのだろうと思う。
そう思っている子の場合、
勝負に勝てば景品がもらえるが、負けたらもらえない、というのは
か …
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景品無しでやろうよ
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子どもたちがお楽しみ会を企画した。
ところが、うまくいかなかった。
男子が数名泣き、女子も幾人かが泣いた。
女子の大半はうなだれており、残りの男子もどうしていいか分からなくなった。
状況はこう、である。
殴り合いが始まったのは、お楽しみ企画の3つめ。
『リ …
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「人は競争をしなくては伸びない」について
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子どもが順位を気にすることが、競争をしている、ということになるのでしょうか。
ちがいます。
子どもは自分の立ち位置を確認したいし、勝ち負けもはっきりさせたがるし、何番目だったか、ということも気にします。でも、競争に勝つために練習したり、勉強したり、工夫し …
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あなたは何をしたいのか(ホントは)
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子どもが固まるときがある。
「どうしたいの?(どうしてほしいの?)」
と、問われたときだ。
わたしは教師になってこういうことを言い始めた時、
むしろ最初は、子どもはどんどん反応するものだ、と思っていた。
「えっと、ぼく、〇〇したい!(もしくは、△△してほ …
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落し物を拾う、ということ
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「先生、セブンイレブンの前の交差点に、こんなの落ちてました」
車の部品?
なんだか、すこし錆びのある、金属の部品が手のひらに。
「困っている人がいると思う」
低学年の子らしい。
これを、職員室の前でわたしは受け取って、途方に暮れる。
この金属が何なの …
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リアリズムと子ども~子ども社会の価値意識~
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子ども自身は、人間の価値を、あまり詮索しないというか、
そもそも人間を比べることの意味を求めようとしないように思う。
子ども社会では、ひとを価値づけることに重点を置くよりも、
一度しかない、わたし自身にとっての体験に意義を置く。
かけがえのなさ、が重要なの …
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記録というもの~子ども社会の『価値意識』~
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先日、幅跳びの記録をとった。
2mの子と、2m50cmの子がいて、担任のわたしが、
「おお、2m50cm、すごい!」
と大声で叫んでいると、担任のそういう態度については、まったくふつうに受け入れています。
しかし、
あまり2mだろうが、2m50cmだろ …
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漢字がとってもきれいな子
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わたし自身は、書を習ったことがありません。
子どもの頃は、親から
「字がきたない!!」
と何度も言われて、コンプレックスを抱えていました。
比べられたのが、姉でした。
姉はいつも書道コンクールで「金賞」レベルでしたから、
母親は、いかにも適当なわたしの …
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椅子の上に立ち上がり、どんどんと足を踏み鳴らす子
椅子の上に立ち上がり、どんどんと足を踏み鳴らす子がいる。
かなり、屈折している、と思う。
こちらを、ちらっと見ながら、やる。
彼のこころは、
そうせずにいられない、狂おしいほどの欲求に、翻弄されている。
どんどん、と足を踏み鳴らす。
となりの子が、
「や …
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気をつけ!ピッ!
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気をつけ!と
大声で指示して、笛をピッ!!と鳴らす先生が、
同じニュアンスでもって、
「仲良くしなさい!!」と
言いながら、ピッ!と笛を咥えて鳴らすのであれば、
そんなことには、子どもたちは
まったく関心を示さなくなる、と思う。
…
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つかちゃんの話 その2
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つかちゃんの家には、しょっちゅう遊びに行った。
初めて行った時、家の庭を見て、まずド肝を抜かれた。
まるでジャングルである。
植木鉢が所狭しと立ち並び、子どもの視界はすっかりさえぎられて玄関すら見えない。
「こっちから入って!」と叫ぶ、つかちゃんの声を …
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「大人は知らないだろう」と子どもが思う世界のこと
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わたしが小学校の頃。(今から、もう四十年も前だ)
小学校の一年上級に、虫取りの得意な少年がいた。
塚本という姓であったため、みんなからつかちゃんと呼ばれていた。
彼はたもを持つと横なぐりにビュッと振り回し、一度に何匹もとんぼをつかまえた。
つかちゃん …
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悪口が、空中にぷかんと、浮かぶ感じ
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わが学級にも、悪口はあります。
とくに、まだ人間関係ができていっていない時期、1学期はありますね。
6月中旬くらいで、ずいぶんと静かになり、
「おや、どうも最近は聞かれないな」
となる。
子どもたちどうしの人間関係も落ち着き、クラスの授業の雰囲気や、進 …
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小学校の教室の研究【あなたのための、空間】
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人が複数いたら、利害関係が生まれて、一致しないから、
争いが起こるのではないか。
教師になる、ずっと以前から、私の頭にあった疑問です。
A君のための場であることが、Bくんのための場であることと、なんら矛盾しないのかどうか。
これは、AくんとBくんがちがう人間 …
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小学校の教室の研究【なぜ楽しいか】
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子どもたち、朝から、なんとはなしに、タノシイ、ようである。
これが、なぜなのか、わからない。
たぶん、居心地が悪い、と感じている子がほとんどいないからだろう。
ところが、わたしとしては、算数をたくさんさせるし、宿題をチェックするし、
どんどんと当てるし …
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小学校の教室の研究【遊ぶ楽しさを知ってる】
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子どもを見ていて不思議になってくるのは、
「あ、遊びにいこ!」
「うん!」
という会話があることです。
そして、一目散に、くつ箱へ行き、外に行くことです。
で、なんの打合せも無く。
そのまま、校庭へ行きます。
ともかく、走る。
で、息をはずませて、ハ …
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小学校の教室の研究【友達が面白い】
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教室が活性化する瞬間というのは、友達が思わぬ発言をしたときだ。
「え!?」
みんなが驚いて、その子を見る。
本人は、いたってふつうだ。
「だって、〇〇〇〇だから」
すると、まわりがいっせいに色めき立つ。
ついで、がやがやと、会話が自然発生する。
「まっ …
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小学校の教室の研究【敵がいない】
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なぜ、小学生が、そこまで安心できるのか、について。
つまりは、教室には、敵がいない、ということなのではないだろうか。
ことさら「競争」ということもないし、する相手もいないし、
自分を評価してコントロールしよう、という者もいない。
だれかが【褒め殺し】し …
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学級の「仲間意識」の研究
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学級とは、子どもにとっては、いったいどんな場なんだろうか。
同じクラスの子に対して、つよい連帯感や、仲間意識をもつ。
家族もそうだが、教室も、自分の居場所、自分を受け入れてもらえる場、という感じか。
家族のように受け入れてもらえる場であり、学びの場。
…
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教室、という平和の砦(とりで)
.
ついに岡崎の夏が始まりました。
夏休みです!!
(まだ夏休みでない地域の小学校の先生たち、ホントにご苦労様です・・・)
さて、夏休み入ると、子どもたちが学校に来なくなるので、
わたしはずいぶんと、さみしい思いをもつ。
しかしまあ、そんなことはどうでも …
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「思い出のマーニー」
.
つい先日。
「思い出のマーニー」という映画がテレビで放映されたらしい。
この映画のタイトルを聞くと、どうしても思い出すことがある。
昔のクラスでのこと。
この映画のタイトルを聞いたある子が、
「まあにい(兄)の本名はなんなの?」
と、思ったそうなん …
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プールがなぜ好きか
.
子どもがプールを好むのはなぜか。
プールで、かならずしも、遊ぶわけではない。
わたしの授業は、矢継ぎ早の指示が出て、
どんどんと泳ぐ。
まるで水泳教室のように。
だから、
「あらま先生の水泳授業は、忙しすぎる!」
と文句が出てもおかしくない、と思って …
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好きな人のためなら
.
以前から、この「感じ」は、言いようが無い、と思うことがある。
それは、子どもが、「意気揚々と」、手伝ってくれる時の、あの感じだ。
顔が、光り輝いている。
そして、目が、楽しくて仕方がない目になっている。
用事が終わりそうになる、その前に、すぐに、
「先 …
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相手の満タンは、分からない
.
相手が満タンになるポイントを、すべて把握できれば良いが、現実的ではない。
大人も子どもも、相手がいったい何によって満タンになるのか、知りようがない。
つまり、本当に相手の心が満タンになるポイントというのは、
他人にはざんねんながら、分からない、というこ …
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満タンタイムには満タンにならない
.
満タンタイムは2分間しかなく、朝の忙しい時間にがんばってやりくりする。
しばらくつづけていると、
「先生、満タンタイムを延長しようよ」
とか、
「満タンタイムは短すぎるから、長くしたい」
という意見が、かならず出てくる。
たしかに、2分間は、短い。
あ …
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ひいきをする、という件
.
「クラスの先生がひいきをする」
と相談があったら。
まず、わたしなら、
「困ってるの?」
と聞く。
もしかしたら、ただの報告だけ、かもしれないからだ。
うんと困った感じをもってるのか、そうでないのか、それによってもかける言葉が変わってくる。
もし、 …
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先生、ねむい。
.
Aさんが、授業中、少し、寝てた。
「先生、Aちゃん、寝てる」
Aさんにきくと、
先生、ねむい。
というので、全員で10分寝ることにした。
「カーテンしめて!」
「ヒャッホー!」
「電気けそう!!」
寝よう、と言っただけで、このハイテンション。
もう、目は …
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休み時間がいちばん楽しい
.
くやしいけれど、どんな楽しい授業をしたって、休み時間にはかなわない、という気がする。
休み時間は、子どもが息を抜ける時間。
教室には、ほとんどの子がいなくなる。
残るのは、たったの2、3人。
その2、3人は、読みかけの本を夢中で読んでいたり、オルガンを …
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きりの良いところまで、やり遂げなさい!
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お母さんたちも、なんだか
「子どものことで困る」
ことを、母親の責務であるかのように、考えているのではないか、と思います。
わたしが過去、かつて思っていたのと、同じように。
わたしも、教員というのは、
「子どものことで困ったり、心配してあげるのが仕事 …
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結局は学校、仲間、先生が好きかどうか
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忘れ物がなくなるのは、わたしはたいへんに嬉しい。
「自分で必要なものが分かるようになったね」
「自分できちんと、準備ができるようになったね」
「道具を忘れないと、やりやすいね」
「道具があると、便利だし、よく分かるね」
「よかったね!みんな、もってきて …
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怒声罵声はなぜ発生するか
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運動会が近くなると、校庭に罵声がとぶようになる。
なぜか。
不安だからだ。
ピラミッドが完成せず、観客から
「あ~・・・」
と言われるのが怖いのだ。
だから、罵声や怒声をひびかせ、子どもたちを有無を言わさずコントロールしよう、となる。
教師は、不安に …
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本当の元気とみかけの元気
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よく、「元気な子」と言われる子がいます。
しょっ中、大声で騒いでる。
朝読書の時間も、隣の子になんやかんや、と話している。
そうじの時間も、ほうきをふりまわしながら、
友だちにちょっかいばかりかけている。
一方で・・・
1年生の入学式で、拍手をし続ける子 …
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叱らないと決めたら・・・その2
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あまりの効果の高さに、わたしは驚愕し、これはいったいどういうことか、と解析にやっきとなった。
もしかすると、これまで大人が子どもを叱っていたのは、
ただ単に。
きちんと教えてなかったからではないか。
これは、もしそうだとすると、あまりにも巨大な人類史 …
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