運動会の前日。
大勢の先生方で、校庭の準備をしておりました。
徒競走のラインを引いたり、集団種目の道具の確認をしたり、してました。
わたしもその中にいたのですが、ふと見ると、校庭に土の低い場所があるのに気づきました。
土日に雨が降り、雨水が流れたようです。
体育主任の先生もそれを見つけて
「ここ、土で埋めましょう」
と、バケツやら一輪車やらで、土を運び始めました。
それまでラインカーで線を引いてた先生たちも集まってきて、みんなで足で踏んだり、トンボでならしたりしました。
ところが、柔らかい土を盛っただけなので、そこだけ固くならない。
試しに走ってみると、足がとられて地面が削れるのです。
「これ、転んでしまうかな?」
と心配になりました。
上からしっかり、土を押し固めないと、ダメなようです。
それは、こんなやつ。
つまり、整地用手動式ローラーです。
わたしがふざけて、
50のオッサンで、主任の私が、にやりともせず解説気味に言うものだから、T先生も恐縮しつつ、
星飛雄馬の話をし、花形満のこと、大リーグボールのこと、養成ギプスのこと、ちゃぶ台をひっくり返す話もしたほうが良かったかもしれませんが、彼は興味はないでしょうし、グランドでいきなり歌も歌わないほうが良いでしょうからナ。