カジノでは、負けるとお金を支払うことになる。
「カジノは儲かる」という点だけを強調して覚える子がいるからだ。
まずは、そのことを学校で教えるべきだ。

つぎに、カジノでよく起きる、客の心理について学ぶべきだろう。
たとえば、投下したコストを回収したくなる「サンクコスト効果」という心理現象がある。
コスト、と認識した額だけは、「回収しなければ」と思う。

本当は、負けはじめた瞬間に「ここでやめよう」と判断するのが一番損が少なく済む。
あるいは、最初から、今日は〇〇円負けたらやめる、と理性的に判断してから賭けることがよいだろう。
しかし、そのどちらも、強い意志が必要だ。
人間は意志が弱くなる瞬間があり、脳も、ふだんはとても正しい判断をしているはずの人が、ぼけたり、勘違いしたり、間違えたり、うっかりしたり、注意不足になったりすることがある。
そのため、上記の

「サンクコスト効果」

に、自分が陥っていることに気付かない。
そのリスクを、あらかじめ日本国民には教育として教えていくべきだ。
それが、射幸心教育、である。

カジノの店内には、おそらくアコムなどの金融窓口が置かれ、借金に借金を重ねる人が出てくるだろう。
「もう一度、賭けたら当たるかもしれない」
こう考えて、つい借金を重ねる人の気持ちも分からなくもない。
自分の金なのか、他人の金なのか、区別・境がわからなくなり、どんどん摩(す)る、感覚が麻痺して自分の置かれている状況が客観視できなくなるようになる人が出るかもしれない。


カジノは本来、海外からやってくる観光客からの利益を集める装置として、国が設置するもの。
だとすれば、日本の国民がその罠(わな)にはまり、生活を破綻させたり、人生を狂わせたりするのは、日本国としても、政府与党としても、望んではいないはずであり、文科省もそれに対応するべきだろう。つまりは、ただしい「射幸心教育」を我が国の国民には施すべきである。

英語外国語教育が軌道に乗り、つぎはプログラミング教育が軌道に乗る。

そのつぎにくるのは、カジノ業界で働く人材を育て、さらにはカジノで人生を棒に振らないようにするための教育だ。中毒や依存癖、耽溺する精神状況、〇〇アディクションという自分にはコントロールできなくなる強迫症状からわが身を護るための、「射幸心・心理教育」を軌道に乗せるべきだろう。

gyanburu