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だれている。
なんと、教室の中の気温が、33度を超えている。
子どもたちの目が、訴えている。

「あつい~・・・だるい・・・氷がほしい・・・」

これは、実際には聞こえてこないけれど、多くの子どもたちの声だろう。

なんせ、クーラーが無い。
教室の風通しは、悪い。
扇風機は、1台のみ。

こんな中で、けなげにも子どもたちは頑張っている。


教師は、ここで、暑さに負けないような授業をしなければならない。
わたしが意識しているのは、ちょっとしたことだ。

1)声を出す
2)だれにでも答えられるような問題をやる
3)書く字数を減らす
4)これができたらOK!という単純明快な目標を示す
5)今日は暑いのにがんばった!とむちゃくちゃ褒める


一番いいのは、給食を早めにする、ということだ。
全校で1番に、取りに行く。

つまり、身体の休憩と、心や気持ちの休憩を、きちんと長めにとること。


算数で合同な図形、という単元をやっている。
この図形は、なんという図形ですか。起立!言えたら座りましょう!
「三角形!」
こんな発問は、だれにでも答えられる。
それを、わざわざ、きく。

・・・

こんなの、ふつうなら、やらないですよ。
しかし、極度に暑い教室の、猛烈にだれた気持ちの中だ。
とにかく、気持ちを奮い立たせるために、やっていく。のせていく。
算数の1時間の授業を、できるだけ、短く、単純にして、進めていく。

暑さに負けないためには、授業を短くする工夫が大切だ。
余計なことは、しない。どんどん、すすめる。
国語も算数も、社会も理科も、夏なら夏の、進め方がある。

もうひとつ。

やたら、勝負をもちかける。
つまり、ゲーム感覚で作業をする。

ただでさえ、ぼうっとしやすいのだ。
「下を向いていたら、鼻血が出てきました」
という子がでるくらい、教室が暑い。
意識が遠のくくらい、暑い。

だから、
「次の問題、写真をみて気づいたことを3つ書く!かけたら手を挙げましょう!速いのがイイ!ようい、ドン!」

と、なんだか知らないが、ゲームのように追い込んでいく。
すると、どんよりした頭でも、鼻血が出そうでもなんでも、とにかく手や頭が動く。

フォローも忘れずに。
3つ書けた子には、3つ書けた子は「ちゃんと3つも書いたのはすごい!天才!」という。
速く書いた子は、「頭の回転がすばらしい!」という。

授業のテンポが異常に速い。
その分、早く終わらせる。

だって、33度超えた教室だもの。
工夫しなきゃ。

熱中症