困らない叱らない。新間草海(あらまそうかい)の教室日記

漂流する人生からつかんだ「困らない」生き方とは。
転職を繰り返し、高卒資格のまま小学校の教員になった筆者の自虐スナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

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学習問題:日ま賀の蛸がうまい理由(わけ)


そんなに格別に美味いわけじゃないだろう。

子どもたちが侮った表情でいるから、
日ま賀の蛸がめちゃくちゃ美味いことを教える。

日本では、瀬戸内海の蛸が有名であろう。
明石のタコは有名だし、広島の蛸も美味いと聞く。

しかし、小田急や東京地下鉄株式会社が出資する「ぐるなび」というグルメ情報のサイトでは、日間賀島の蛸ちゃんたちが、明石や広島の蛸どもを抜いて、堂々の一位である。

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さて、なんでか。

一通り、常識的な回答がある。

「水がきれいなんじゃないかな」
「えさがいいんじゃないかな」

そこで、餌はあさりであることを伝える。

「あさりが、いいあさりなんじゃないかな」

いいあさりって、なに?

「栄養たっぷりの、ぷりぷりのあさりなんじゃないかな」

正解!



実際、日間賀島の蛸は、浅い海域の砂地で餌となるアサリなどを食べて生きている。
これらのあさりは、ぷりぷり、である。
陸地から、川の水がたっぷりと流れ込み、海水とほどよく混じる。
ミネラルの豊富な海の水となり、地形の助けをかりて知多湾や三河湾で循環する。
だから、良い水となり、あさりも大きく育つし、豊富であり、元気がいい。

森からの贈り物が、愛知県全域から、海へと流れ込んでいるのである。
日間賀島自体にも、長い間に堆積した地層に栄養が含まれているらしい。
蛸は、よほど良い地形に巡り会えたのだ。



もう一つ、理由がある。
たこの採り方が、いいのである。
ていねいで、たこにやさしいのだ。

「たこにやさしい採り方って、どんなのだろう」

たこの採り方を2つ、例示して、選ばせる。

1)長い縄にカギ棒をつけておいて、海底をひっかいてとる。

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2)たこつぼでとる。

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全員が、2)たこつぼ、をえらぶ。
正解だ。


このあたりの海域は、浅いのである。
だから、たこつぼでとれる。
岩場がごろごろしているところでは、たこは岩場に隠れてしまう。
ところが、海底が一面、砂地だらけだから、隠れるところがない。
たこつぼを沈めておくと、「あ、ここに良い家があるではないか」と入ってくれる。

たこつぼでとれた蛸は、身が痛まず、ストレスのない快適環境のまま、とれる。
網でごっそりと掻きさらって、身を岩場に撃ちつけながら悲鳴とともに収穫されたものとは違う。
だからこそ、美味いのだ、という。

美味しい蛸に感謝して、タコが祀られてきたのである。

感想を書いて、おわり。

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