困らない叱らない。新間草海(あらまそうかい)の教室日記

漂流する人生からつかんだ「困らない」生き方とは。
転職を繰り返し、高卒資格のまま小学校の教員になった筆者のスナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

.
愛知県の子どもは、海が身近だ。
愛知には川も多いが、海も多い。
わたしの住む岡崎市の子どもたちも、三河湾で泳ぐ。


さて、その海の勉強をしなければならない。
5年生の社会科で、『水産業』を学ぶからだ。
わたしは目の前の海、三河湾と知多湾の中間にうかぶ島、日間賀島を題材に、授業プランを練った。

5年社会 水産業と人々の工夫

「日間賀島では、たこが神様なんて、変だよね」

そうつぶやくと、変だ、変だ、の大合唱である。

なぜ蛸を神様として祀るのか。


わたしはスライドで、蛸阿弥陀如来の絵馬や寺の様子を見せる。

蛸が神様の「安楽寺」の説明には、
この仏様は、大昔、日間賀島と佐久島との間の島が大地震により陥没し、ここにあった筑前寺の仏像の胎内仏が当時の漁師の網にかかって引き上げられたものと伝えられています。そのとき、1匹の大たこが仏様を守るように抱きついていたので「章魚(たこ)阿弥陀」と呼ばれています。
とある。

蛸阿弥陀如来


蛸阿弥陀如来4


ついで、日本昔話の『蛸薬師』を見せる。

日本昔話の蛸薬師


見終わると、

「良かったじゃん」「蛸で良かった」「蛸、お母さんの病気治したからエライ」

と、タコの評判がとみに上がる。



ところが、欧米では、タコは悪魔の手先と思われて、評判としてはエクソシストよりもさらに下の下、である。

蛸は悪魔か


大凧



欧米との差に、唖然とする。



日本では、蛸がこんなにも愛され、大切にされたのはなぜなのか。

これは、日間賀島のあるあたりの地形に関係がある。
つまり、タコが、うんとこしょ、とれるのである。
だから、島民は蛸によって、蛸に感謝をしながら、生きてきたのである。
それが、「蛸を神として祀ろう」という意識につながってきたのではあるまいか。

この程度のことは、子どもたちから予想が出る。

「たくさんとれて、美味いからでしょう」

では、なぜ、日間賀の蛸は、これほどに美味いのだろうか。

子どもたちは、次の学習課題を立てる。

日間賀の蛸が、たくさんとれて、格別に美味いのはなぜだろうか。


なんでだろう?
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット