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ゲームしよう、と子どもから言い出すことは、ほとんどない。
子どもが「こういうことは、先生が決める」と認識しているからだろう。
常に、ゲームしよう、ともちかけるのは、わたしから、である。

そういう意味で、わたしはずいぶん、勝手である。
「勝手な指示をする先生」。


なのに、みんな、それでいい、という感じ。

不思議で仕方がない。

これは、なぜなんだか、実は結局、分からない。
わたしは、このことを説明するために、何度もこれを説明しようとしつづけてきたが、
今のところ、ただの一度も、いい言葉を、思いつくことができていない。


どう考えても常識や理屈に合わないし、
自分では不思議な気がしてます。

子どもが、なぜわたしの言う「勝手な」ことをきくのか・・・。


そもそも、言うことを聞く、とはどういうことだろう。

だれかに、
「寒いから窓閉めて」
と言う。
だれかが、窓を閉めた。

これ、言うことを聞いたことになるか。
ならない。

だれかに、なにかを「させる」なんてことは、できない。

なのに、わたしの意をくんでくれるように思う。
だから、わたしは本当に何も言えなくなる。
そして、なにも言えないと思うから、何でも言えて、みんなやってもらっている。

これ、自分は何も言えないと本心で思っていない人は、「なんでも言える」人にはならない。
だから、なんでも言える人は、「なんでもやってもらえる」のだろう。

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